弐ノ蔵で出会った“静かな衝撃”──6席だけの創作寿司ランチ体験記(札幌)

札幌・弐ノ蔵の創作寿司より。職人の手から受け取ったウニの握り
ノマドマ

札幌・円山の完全予約制寿司店「弐ノ蔵」。6席限定のカウンターで始まる20品のおまかせコースは、職人の手から手渡される創作寿司が静かに心を打つ体験。鮨ノ蔵の系譜を受け継ぎつつ、弐ノ蔵ならではの温かなもてなしと味わいを記録しました。

目次

小樽から札幌へ、そして「弐ノ蔵」へ

弐ノ蔵の外観と看板
弐ノ蔵の外観

10時53分、小樽発の電車で札幌へ戻る。11時30分に到着し、すすきの方面を少し歩いたあと、ホテル近くのコンビニでビールとイクラおにぎりを購入。

12時、スーパーホテルすすきので取引先の社長と合流。そこからタクシーで向かったのが、札幌・円山の静かな住宅街にひっそりと佇む寿司店「弐ノ蔵」だった。

6席だけの空間で始まる、20品のおまかせコース

店内はカウンター6席のみ。完全予約制で、1回の時間帯に最大6名が一斉にスタートする。


手渡しで差し出される一貫──静かな期待が始まる

20品前後で構成されるコースは、前半は酒肴、後半は握りが中心。ビールや焼酎、日本酒とも相性が良く、どの一品にも職人の意図と遊び心が感じられる。

たとえば、「ガリフラワー」というユニークな酒肴や、ネギマの握りといった個性派も登場し、会話が止まる瞬間が何度もあった。

弐ノ蔵の雰囲気と設え

弐ノ蔵は、ワイン倉庫をリノベーションしたスタイリッシュな空間。木の温もりとミニマルな照明が絶妙に溶け合い、料理に集中できる落ち着いた雰囲気がある。

完全予約制で、コースはすべて一斉スタート。時間は基本的に選べず、予約時に割り当てられた回に訪れるスタイル。
この“時間に合わせて招かれる体験”が、非日常感をより深めてくれる。


弐ノ蔵|営業時間と予約システム

  • 月・火・金・土・日:
     12:30~ / 18:00~ / 20:30~
  • 木曜:
     18:00~ / 20:30~
  • 水曜定休

※完全予約制・各回一斉スタート制
(6名まで同時に料理が提供される形式)

項目内容
店名弐ノ蔵
住所札幌市中央区南3条西22-2-7 第51藤栄ビル 1F
電話番号090-8900-0202
席数6席(カウンターのみ)
予約完全予約制
営業時間月・火・金・土・日 12:30-14:30/18:00-20:00/20:30-22:30
木 18:00-20:00/20:30-22:30
水曜定休
[月・火・金~日]
12:30-/18:00-/20:30-
[木]
18:00~/20:30~
※完全予約制 ※各回一斉スタート
予算ディナー¥15,000~¥29,999(口コミ集計などにより変動、昼はやや安価)
クレジットカード使用不可(現金のみ)
喫煙全席禁煙
個室なし
貸切可(最大6名まで)
駐車場なし(近隣にコインパーキングあり)
ドレスコード匂いの強い香水は避けるよう推奨
お子様連れ大人コースを食べられる方に限る
アクセス地下鉄東西線「円山公園駅」「西18丁目駅」より徒歩約7分
定休日水曜日
オープン日2020年10月8日

各回の開始時間は12:30/18:00/20:30の3部制(木曜は夜のみ)で、最大6名が同時に料理を楽しむ構成。スタート時間を選ぶことは基本的にできず、“店に合わせて訪れる”という非日常性もまた、この店の魅力のひとつだ。

弐ノ蔵(ニノクラ)コースの写真

1品目:しらすと野菜の和え物

弐ノ蔵のおまかせコース一品目、しらすと青菜のさっぱりとした和え物
旬のしらすと野菜を使った涼やかな一皿で、コースの幕が上がる。

青魚のたたき ポン酢ジュレがけ

香味野菜とポン酢ジュレでいただく青魚のたたき
彩りの器と香味野菜。魚の脂を爽やかに引き立てる演出が光る。

炙り白身の刺身

炙り白身の刺身。うっすらと焼き目をつけた繊細な一皿
柔らかな脂がほんのり香ばしく立ち上がる、静かな余韻のある味わい。

白子の炙り かつお節ふりかけ

弐ノ蔵の白子料理。炙り白子に削り節を散らした贅沢なひと皿
外は香ばしく、中はとろける白子──繊細と大胆が同居する贅沢。

5品目:炙りタコととろろ昆布の出汁浸し

炙りタコの身にたっぷりととろろ昆布がのった一皿
出汁を含んだタコの柔らかさと、とろろ昆布の香りが口の中で重なりあう。

ガリフラワー(自家製カリフラワー甘酢漬け)

弐ノ蔵の名物「ガリフラワー」。カリフラワーを甘酢に漬けた酒肴
通常のガリの代わりに登場する遊び心。カリッとした歯ざわりがクセになる。

炙りマグロのスパイス風味握り

香ばしく炙ったマグロにスパイスを効かせた創作寿司
シンプルな見た目ながら、一口で驚きが走る。和と洋の絶妙なバランス。

細工イカの握り

丁寧に包丁が入ったイカの握り。美しい細工が際立つ
ほのかな炙り香と、滑らかな舌触りが印象的。技術と品格が同居した一貫。

9品目:赤貝の握り

コリコリとした食感が魅力の赤貝の握り
一口目に走る弾力と磯の香り。赤貝の瑞々しさが引き立つ一貫。

10品目:赤身(マグロ)の握り

シンプルながら旨みが際立つマグロ赤身の握り
職人の技が映える王道の赤身。シャリとの一体感が絶妙

11品目:ズワイガニの握り

ズワイガニの身をふんわりまとめた握り
甘みのあるズワイが口の中でほどける。優しさが際立つひと品。

炙り白身の握り

炙った白身魚の香ばしさが立つ握り
皮目の炙り香と身の繊細さが重なる、余韻ある一貫。

13品目:炙り白子の握り

軽く炙った白子をシャリにのせた、香ばしく濃厚な握り
炙り香が立ちのぼる白子が、口の中でとろける。記憶に残る濃厚な一貫。

いくらの軍艦握り

濃い橙色が美しい、手渡しスタイルのいくら軍艦
プチッと弾けるいくらが、手から直接伝わる“ご褒美感”。海の恵みをそのままに。

15品目:ウニと中トロの握り

中トロの上に濃厚なウニを重ねた贅沢な一貫
海の幸どうしの濃厚な共演。とろける脂とウニの旨みが渾然一体となる。

16品目:鶏つみれ入り吸い物

大ぶりの鶏つみれが浮かぶ、出汁の効いた吸い物
コース終盤に訪れる優しい救い。深い出汁と柔らかいつみれが心をほぐす。

17品目:かんぴょうの細巻き(〆の巻物)

甘辛く炊いたかんぴょうを巻いた一口サイズの手渡し巻き寿司
シンプルなのに記憶に残る、かんぴょう巻きのやさしい味でフィニッシュ。

“また来たい”と思わせる、静けさの中の美味

弐ノ蔵の魅力は、単に料理の美味しさだけではない。
静かな空間で、職人が一貫ずつ手渡ししてくれる、その所作ごと体験に含まれている。
それは「味わう」というより「対話する」に近い、そんな時間だった。

再訪したい店というのは多いが、「時間に呼ばれた感覚」が残る店というのは珍しい。
きっと次もまた、あのウニのように、言葉より先に心に届く一貫を味わうことになるだろう。

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