【ベトナム#2-4】古都フエ観光と中部グルメ、夜は地元食堂で締める

ベトナム料理の前菜プレート。串に巻き付けられた肉団子、レタス、きゅうり、マンゴーの薄切りが竹皿に美しく並んでいる。
哀れな旅人

古都フエを日帰り観光。カイディン帝廟やティエンムー寺を巡り、中部料理ランチや地元食堂の夜ごはんを堪能。ベトナムの歴史と味覚に触れる一日。

目次

フエのツアースタート

2025年8月15日(金)

4時起床。ドラゴンブリッジの記事などをまとめてアップする。
7時からホテルのビュッフェ朝食。タンパク質とフルーツを中心にバランス良く栄養を摂取。7時40分、部屋に戻る。

ホテルの朝食ビュッフェで盛りつけたサラダプレート。レタスやトマト、きのこ炒め、ブロッコリーなど彩り豊か。
朝はしっかり野菜中心に。ベトナムでも栄養バランスを意識した一日のスタート。

8時、ホテルからフエへの日帰りツアーがスタート。

フエへのツアーで利用した白い大型バンが、街路樹のある道端に停車している。
ダナンからフエへ向かう移動は、ツアー専用の大型バンで。快適な車内で長距離移動も安心だった。

ダナンから約110km離れた古都フエまでは、大型バンで移動。途中、ガイドさんの道中説明を聞いていて印象に残ったのが「ハイヴァン・トンネル」の話だった。


ハイヴァン・トンネル

ダナン〜フエ間の移動で通る「ハイヴァン・トンネル」は、日本の政府開発援助(ODA)によって建設された。

  • 着工:2000年10月1日
  • 開通:2005年6月5日

北側部分は安藤ハザマ(当時ハザマ)が、設計・コンサルには日本工営が参加。ベトナムと日本の技術協力によって、全長約6.3kmのトンネルが完成した。

8時50分、ランコー湾で15分休憩。


途中休憩で立ち寄ったランコー湾の静かな風景。青々とした山並みを背景に、小舟が穏やかな水面に浮かんでいる。
ハイヴァントンネルを抜けた先で休憩したランコー湾。静かな水辺と雄大な山々が旅の途中に一瞬の癒しをくれる。

Mausoleum of Emperor Khai Dinh(カイディン帝廟)

10時50分にカイディン帝廟に到着。

石造りの門と階段を見上げた構図。精巧な装飾が施された塔のような門柱がそびえ立ち、青空が広がる。
重厚な石造建築と繊細な装飾が共存する門構え。空に向かって伸びるような造形が印象的だ。

チャウチュウ山の斜面に建てられた陵墓は、左右に「青龍」「白虎」と呼ばれる山を従え、中央を川が流れるという風水的な配置。1920年〜1931年にかけて建設されたこの陵墓は、ベトナム建築史における新古典主義時代の象徴ともいえる存在だ。

高台から見下ろした寺院全体と周囲の山並み。石造の塔と建築群が緑の中に浮かぶように佇む。
高台から望む寺院と山並み。壮麗な建築群と静かな自然が溶け合い、悠久の時間を感じさせる。

英語ガイドの内容は正直、半分も理解できなかったが、展示物を撮影してAIで翻訳すれば後から把握できるのがありがたい。Grab(配車アプリ)がどこにでもあるのも改めて感じる。


Biet Phu Thao Nhiで味わうベトナム中部ランチ

11時半、ツアー一行とは別席で自由演技。

向かったのは、フエの歴史ある屋敷を改装したレストラン「Biet Phu Thao Nhi」。黒塗りの木造建築と瓦屋根、赤い提灯が印象的な門をくぐり、赤い橋を渡って中へ。伝統工芸を思わせる細工が施された柱や梁が出迎える。

赤い橋を渡って店内へと続く、木造の伝統的な建築が印象的なレストランの入口
朱色の橋を渡ると、まるで時代劇の舞台のような風格あるレストランの世界が広がる。

席につき、まずは地元の「フーダビール」。冷えたグラスに注ぐ黄金色が、南国の昼を涼やかに彩る。

緑の瓶に入ったベトナムのローカルビール「フーダ」と、グラスに注がれた黄金色のビール
庭を眺めながら一杯。ベトナム中部のローカルビール「フーダ」でほっと一息。

この日の注文は、ベトナム中部の名物料理を中心にセレクトした。

  • バインベオ(Bánh bèo)
    小皿に盛られた蒸し米粉生地に干しエビや揚げワンタン皮、ネギ油をトッピング。もっちりした食感と香ばしさが絶妙。
小皿に一口サイズで並べられたベトナムの蒸し米粉料理「バインベオ」。上にはフライドエシャロットや海老の粉がトッピン
一口サイズの「バインベオ」がずらり。ぷるっとした生地にトッピングの香ばしさがよく合う、フエ名物の軽食。
  • ネムルイ(Nem lụi)
    レモングラスの茎に巻きつけた豚つくねを炭火焼きに。青マンゴーや野菜とともにライスペーパーで包み、甘酸っぱいタレでいただく。爽やかで飽きない味。
ベトナム料理の前菜プレート。串に巻き付けられた肉団子、レタス、きゅうり、マンゴーの薄切りが竹皿に美しく並んでいる。
前菜はベトナム版の“巻き巻きセット”。レタスとマンゴー、きゅうり、香ばしい肉団子をライスペーパーで包んでいただく。
ライスペーパーにレタス、きゅうり、肉団子を包んで手に持っている様子。中身がうっすら透けて見える。
ライスペーパーで巻いて一口。マンゴーの酸味と肉団子の旨みが絶妙に混ざり合う。
  • ブンボーフエ(Bún bò Huế)
    牛肉と香草が香るピリ辛スープに米麺。別皿のハーブやもやしを加えながら味変できる、フエ名物の麺料理。
香ばしいスープに細切りの牛肉とネギが浮かぶフォーと、別皿の山盛りハーブ
牛肉フォーにたっぷりのハーブを添えて。香りの層が広がるベトナムの味。

木造の古民家の雰囲気と中部料理の組み合わせは最高で、旅の途中に立ち寄る価値のある一軒だった。合計450,000ドン(約2,600円)。


ティエンムー寺

12時45分、香川沿いにあるティエンムー寺(天姥寺)に到着。
1601年に阮ホアン公が創建した名刹で、八角七層のトゥニャン塔が象徴。仏教の中心地として王朝の庇護を受け、1963年には焼身抗議で知られるティック・クアン・ドック大師がここから出発した車が保存されている。

13時20分に出発。


クエン王宮

13時半、クエン王宮に到着。
フランス植民地下で建設されたコロニアル様式の宮殿「Điện Kiến Trung」は、左右対称の外観とアーチ窓が印象的。内部にはヨーロッパ家具やシャンデリアもあったという。戦争で焼失したが、現在は復元計画が進行中。

15時半にダナンへ向けて出発。中心部の渋滞を抜け、17時20分にNam Ô Railway Bridgeを撮影。18時10分ホテル到着。5,000円を両替。


ビーチ沿いは派手だったのでスルー

夜、ビーチ沿いを散歩。
企業イベントの準備が進むビーチでは、ライトとヤシの木がきらびやかに光っていた。巨大な「BEACH BEER」のネオンも輝き、周囲は完全に“パーティーモード”。海鮮レストランも派手な照明に包まれていたが、この日の気分ではなく、入店は見送り。


地元食堂で夕食

最終的に選んだのはホテル近くの地元食堂。

バインミーの屋台とステーキプレートを出す小さな店で、鉄板の上でじゅうじゅうと音を立てる牛肉と目玉焼き、フランスパンのセットを注文。隣のテーブルではギター一本の生演奏が始まり、観光地とは違う、ゆるい夜の空気に包まれる。

ビール3本を飲みながら、旅の一日をゆっくり振り返った。19時半ホテルに戻り、シャワーと画像整理。21時に就寝。

ほな、また明日!

今回のベトナムの旅の記録がこちら▼

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食事ログ

  • 7:00 ホテルのビュッフェ朝食
  • 11:30 Biet Phu Thao Nhiでランチ(中部料理)
  • 19:00 地元食堂でステーキプレートとバインミー+ビール3本
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