【ベトナム#2-3】昼も夜も飯が主役|ダナンの街で味わう一日グルメ記

青い陶器の器に盛られた牛肉と揚げ春巻き入りのフォーと、横に添えられたヌクチャムのタレ
哀れな旅人

市場の熱気、ピンク教会の静寂、昼のフォーに夜のローカル食堂。ダナンの街を歩き、食べ、夜風に酔う。グルメが主役の一日旅。

目次

ベトナムでは必須のGrab、まさかの設定できず

バイクにまたがったGrabドライバーとスマホでやりとりする観光客
ベトナム旅行の足といえばGrab。これが使えないと、けっこう不便なのだ…!

2025年8月14日

午前3時半に起床。暗い部屋でPCを開き、旅先でもしっかり仕事モード。

5時40分、SIMを現地のSIMからiijmioに切り替えてGrab(配車アプリ)の登録設定を試みるが…ローミングONでもなぜか認証が通らない。

ベトナムではGrabが命綱なのに、いきなり通信の壁にぶつかるとは。旅の始まりから一筋縄ではいかない。

6時半に洗濯を頼んでから、ホテルの朝食ビュッフェへ。これがまた、連日おいしい。腹ごしらえ完了、いざ出発。

ホテルの朝食ビュッフェで盛りつけた野菜サラダと揚げ物、炒飯のプレート
野菜たっぷり&揚げ物少々。朝からしっかり栄養補給。

ハン市場ーベトナムの生活感が肌に伝わる。

ホテルでタクシーを手配してもらい(450円)、8時40分にハン市場へ。

ハン川沿いに位置する巨大市場は、朝から熱気むんむん。1階は野菜・果物・肉・シーフード・お菓子といった食材が所狭しと並び、ベトナムの生活感が肌に伝わる。2階にはアオザイや衣料品、お土産がずらり。

青空の下、ハン市場の正面入口に立つ観光客
ハン川近くにある「ハン市場」。ダナンの台所ともいえる活気あふれる市場だ。
ハン市場の入口から中を見た様子。両脇にお菓子や雑貨が積まれ、観光客が歩いている
入口からすでに雑多なエネルギーが炸裂。土産物から日用品まで、所狭しと並ぶ。
ハン市場の鮮魚コーナーで、氷の上に並べられたイカや魚、エビを売る女性たち
市場の奥は魚介類ゾーン。朝の活気と生臭さが一体となって迫ってくる。

観光客向けの値段設定ではあるものの、オーダーメイドもできるので、時間があればじっくり楽しめそうだ。

ピンクの教会

8時50分、ハン市場のすぐ近くにあるピンクのダナン大聖堂へ。

1923年、フランス植民地時代に建てられたネオゴシック様式のカトリック教会で、その淡いピンク色の外観から「ピンク教会」と呼ばれている。

今日は残念ながら入場できなかったが、写真映えは抜群。鐘楼の上には鶏の風見鶏がついていて、「鶏の教会」としても親しまれている。

青空の下にそびえる淡いピンク色のダナン大聖堂の正面全景
1923年に建てられたネオゴシック様式のカトリック教会。

淡いピンク色の外観がフォトジェニックで
「ピンク教会」として親しまれている。
ダナン大聖堂の敷地内にある岩窟のマリア像と、祈りを捧げる人々
境内にはマリア像を祀った静かな祈りの空間も。
市場の喧騒とは対照的な、
凛とした空気が流れている。

ドラゴンブリッジと灼熱の川沿い

青空の下、金色のドラゴンの頭部が橋の上にそびえるドラゴンブリッジの側面
ハン川に架かるドラゴンブリッジ。間近で見ると、そのスケールと造形の迫力に圧倒される。
ハン川越しに見たドラゴンブリッジ全体と、その背後にある街並み
橋全体が金色の龍の姿になっており、
夜には炎と水を噴く演出もある
人気観光スポット。
ハン川に浮かぶ小舟と、その向こうに立ち並ぶ高層ビル群
近代的な街並みと、静かに川を進む小舟。
ダナンの今と昔が一枚に同居しているような光景だった。

9時10分、ドラゴンブリッジを撮影。橋の袂まで行ってみたが、日陰ゼロで太陽光直撃。

ドラゴンブリッジの詳細ページがこちら▼

橋物語|橋と歴史を巡る旅
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ミーケビーチとホテルプールでひと息

9時25分、川沿いのカフェへ避難。扇風機の真正面という特等席を確保し、ようやく人心地つく。10時15分、タクシーでミーケビーチへ移動。

10時25分、ミーケビーチに到着。タクシー代は70ドン。白い砂浜を歩くが、とにかく暑い。10時55分にはホテルへ戻り、プールを案内してもらう。

砂浜に設置された「My An Beach - Da Nang」の大きな看板と、その向こうに広がる海
観光客に人気のMy An Beach。
ロゴの前は撮影スポットになっていて、
次々と人が記念撮影していた。
青空の下、ミーケビーチの入口に設置された「50」の赤いモニュメントと3本の装飾柱
開放感たっぷりのミーケビーチ。モニュメント越しに見える海が、これからの時間を予感させる。
砂浜に並ぶパラソルとデッキチェア、奥には波打ち際で遊ぶ人々
青い空、白い砂浜、そしてパラソルの影。
王道のリゾート風景にテンションも上がる。

11時半から12時45分までプールでゆったり。こうして何もしない時間を持つのも、旅の贅沢というものだ。

ホテルの屋上にあるプールと、その向こうに見える街並み
街を見下ろしながら泳げる屋上プール。真昼の光に水面がきらめく。
ホテルの高層階から眺めたミーケビーチの海岸線と大型ホテル群
上階から見下ろすと、どこまでも続く白い砂浜と青い海。ダナンのリゾート感が一気に広がる。

Thia Goダナンレストランで昼食

13時20分、徒歩でランチへ出発。

観光客に人気のレストラン。店内の2/3は観光客で埋まっていた。

サイゴンビールと、バイン・セオ、牛肉フォーを注文。

バイン・セオは薄い小麦粉の生地にエビ・豚・もやしを乗せ、ライスペーパーで包んで食べるベトナム風お好み焼き。日本のそれよりも軽く、ビールとの相性が抜群。

木のテーブルの上に置かれたBIA SAIGONの缶ビールと調味料類
まずはサイゴンビールで喉を潤す。
強い日差しの中、冷えた一杯が染みわたる。
青い陶器の器に盛られた牛肉と揚げ春巻き入りのフォーと、横に添えられたヌクチャムのタレ
牛肉と揚げ春巻きがのったボリューム満点のフォー。
甘辛いタレを絡めていただく。
大皿に盛られた黄色いバイン・セオと、横に添えられたハーブと野菜の盛り合わせ
バイン・セオは外パリッ、中ふんわり。
ハーブを巻いてタレにつけて食べるのが現地流。
緑のプレートに盛られたフォーと牛肉、春巻きの取り分け皿
取り分けてもこのボリューム。
暑さで食欲が落ちるどころか、
むしろ箸が止まらない。

雑貨とマッサージで午後のまったりタイム

食後は奥さんが雑貨屋さん巡り。網カバン屋さんでは日本人経営らしく、日本語が飛び交っていたが、好みのビビッドカラーは見つからず。

ホテルへ戻って、明日のツアーのピックアップ時間をフロントで確認。ついでにマッサージ料金を聞いたところ、20分無料クーポンを発見。これは俺の分。奥さんは2時間10分コースを30%オフでお願いし、16時〜17時半まで極楽タイム。いや〜、気持ちよかった。

ホテル宿泊者向けのスパ20分無料クーポン券「Emotion Spa」の案内
ホテル宿泊特典のスパクーポンを発見。20分無料+割引付きという嬉しいおまけだ。

PHO VIET KIEUで夜ごはん

18時45分にホテルを出発し、19時に到着。店内は我々のみ。

女性オーナーと家族の写真がメニュー表紙にも、レジ後ろの壁にもどーんと貼られている。白人スタッフさんが日本語を理解していて話を聞くと、奥さんが日本人とのこと。異国でのちょっとした日本語の安心感、ありがたい。

PHO VIET KIEUの店内に飾られた、創業者女性の写真と英語メッセージのボード
店内にはオーナーの写真とストーリーが掲げられている。異国でふと目にする“人の顔”は、旅の記憶に残るものだ。
ライムが浮かんだソーダと砂糖の小皿、奥には調味料の瓶が並ぶテーブル
夜の一杯目は甘酸っぱいライムソーダで。ベトナムの暑さにぴったりの爽快なドリンク。
白いトレーに載せられた牛肉フォーと、もやしやハーブ、薬味のセット
シンプルながら奥深い味わいの牛肉フォー。ハーブやもやしを加えて、自分好みの一杯に仕上げる。
赤い皿に並べられた4つのフライドチキン。緑の葉の上に盛られている
見た目以上にスパイシーでジューシー。夜のビールと相性抜群だった。
目玉焼きがのった牛そぼろ麺と、横に添えられたヌクチャムの小鉢
甘辛い牛そぼろと目玉焼き、香ばしいフライドガーリックの香りが食欲をそそる一杯。夜でもぺろりと完食。

20時すぎにホテルへ戻り、請求書の発行作業を済ませる。旅と仕事の切り替えが妙にスムーズになってきた。


スカイバーでカクテルの夜

20時15分からスカイバーへ。マティーニとジントニックを注文。

夜の屋上バー。青と紫のライトに照らされたカウンターと、テラス席でくつろぐ人々。
ホテル屋上にあるおしゃれなバー。夜風が心地よく、観光客でにぎわっていた。
夜の屋上プール。水中照明に照らされて緑がかった水面が輝き、背後にはダナン市街の夜景が広がる。
ライトアップされたプールと夜景を楽しめる、屋上の癒やし空間。

夜景が映える時間帯で、先客は10人ほど。BGMはまさかの80年代ヒット曲。能天気なメロディに夜風が重なって、なんとも言えない幸福感が漂う。

奥さんとカクテルを飲むのは……たぶん初めてだ(笑)

ほな、また明日!

今回のベトナムの旅の記録がこちら▼

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