十勝川インフォメーションセンター|帯広の観光・防災・自然を学べる情報拠点【北海道のおすすめ観光スポット】

十勝川インフォメーションセンターの看板と、背景に見える白い吊り橋と停車中の軽バン。
目次

灼熱の十勝大橋と新たな発見

十勝川インフォメーションセンターの緑色の看板と背景に見える吊り橋と緑の木々。
「川の駅 十勝川を知ろう」。旅の起点となるインフォメーションセンター。吊り橋と豊かな自然が迎えてくれる静かな場所。

帯広の予想最高気温が40度を超えるという、信じられないような日だった。そんな暑さの中、私は十勝大橋を東に曲がり、初めてそこに車を停めた。

この橋は何十回と渡ってきたが、まさかここに駐車場があるとは。目に入ったのは「十勝川インフォメーションセンター」の看板だった。

この施設は、帯広市の十勝川のほとりに位置し、その名の通り十勝川の歴史や環境、そして防災に関する充実した資料や展示がされている観光案内施設だ。

青空の下に建つ、青と白を基調とした洋館風の十勝川インフォメーションセンターの外観。
十勝川温泉街のランドマーク的存在。ヨーロッパ風の外観が印象的なインフォメーションセンターは、観光情報の発信拠点でもある。

単なる観光スポットに留まらず、地域住民や観光客にとっての学びの場、さらにはワーケーションの拠点や地域イベントの会場としても活用されているという。

灼熱の太陽が照りつける日ではあったが、思いがけず十勝川の新たな一面を知るきっかけとなった。旅は、いつだって予期せぬ発見をくれるものだ。

斎藤静修先生:十勝の礎を築いた治水の偉人

「十勝川治水の父」と称される斎藤静修氏の功績をたたえる黒御影石の顕彰碑。背景には緑の木々が広がる。
十勝川の治水と農業開発に尽力した斎藤静修氏の功績を称える碑。水害に苦しんだ十勝の歴史と、それを乗り越えた人々の努力が刻まれている。

斎藤静修先生は、明治四十七年に父である斎藤又五郎が創設した十勝川砂防組合の事業を継承して以来、治水に関わること四十余年という長きにわたり、十勝川の治水事業発展に多大な功績を残した人物である。

特に、帯広市街を洪水から守るために考案された河川切替工事(通称札内新水路)は、その功績の中でも際立っている。この画期的な工事により、昭和五年の大洪水以降、十勝川中流域における湛水被害は根絶された。そして、今日の十勝平野の豊かな大地が、安定した農産地帯として発展する揺るぎない基礎が確立されたのだ。

また、斎藤先生の功績は治水事業だけに留まらない。各地の橋梁架設、札内川花畑地帯の排水整備、さらには帯広市の上下水道事業といった公共的な事業においても、指導的な役割を果たした。その情熱と精力は、常に公益のために惜しみなく捧げられたのである。

このように、斎藤静修先生の偉大な業績は、十勝川流域に暮らす人々の生活と産業の発展に多大なる恵みをもたらした。ここにその功績を深く讃え、後世に永く語り継ぐため、この碑が建立されたのである。

十勝川インフォメーションセンター 基本情報

十勝川インフォメーションセンターは、帯広市の十勝川ほとりに位置し、十勝川の歴史や環境、防災に関する資料・展示が充実した観光案内施設です。ここでは地域住民や観光客の学びの場、ワーケーションや地域イベントの拠点としても活用されています。

項目内容
名称十勝川インフォメーションセンター
住所北海道帯広市大通北2丁目
TEL0155-23-2160
営業時間【4月~10月】水曜~日曜 9:00~17:00
【11月~3月】月曜のみ 9:00~17:00
定休日【4月~10月】月曜・火曜
【11月~3月】火曜~日曜
入館料無料
駐車場あり
アクセスJR帯広駅から車で7分/十勝バス・拓殖バス「西2条1丁目」下車徒歩約5分
設備1階:観光案内・受付・展示スペース/2階:交流ホール(要予約)/3階:十勝川展望室
映像スペース・サイクルラック有
主な特徴十勝川・十勝大橋の絶景展望、防災・治水・流域自然の展示パネル、アクティビティ情報発信
備考見学・入館無料、イベント・交流スペース利用は要事前連絡
  • 2023年の改修後、防災拠点・観光交流拠点としてリニューアルオープン。治水100年の歴史、リアルタイムの川情報映像も体験できます。
  • 隣接地や館内でミニイベント・ワークショップ・説明会も随時開催。ワーケーションや地域活動、教育にも利用されています.

※最新の開館情報や休館日は事前に電話等でご確認ください。

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