
羅臼岳とオホーツク海を望む知床峠へ。北海道を走るドライブ旅で出会った絶景と、アクセス・季節情報をあわせてお届けします。
知床峠で味わう“北海道の圧倒的スケール”


「北海道で一番忘れられない絶景はどこ?」と聞かれたら、知床峠はそのひとつにはいるだろう。
国道334号を走り、ウトロから羅臼へ抜けるその途中、標高738mの峠に出ると、羅臼岳とオホーツク海が同時に視界に飛び込んでくる。天気が良ければ、遠くに国後島まで望めるのだ。
今回はそんな知床峠を、歴史・見どころ・アクセス方法までまるっと解説する。
知床峠とは?


知床峠は、北海道斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ**知床横断道路(国道334号)**の最高地点にある。
標高は738メートル。知床八景のひとつとして知られ、ドライブ観光の王道コースだ。
知床峠の歴史|100年以上の構想と開通までの道のり


- 明治時代から道路開削の構想あり
- 戦時中に軍用の歩道程度がつくられる
- 1963年(昭和38年)に本格工事が着工
- 1980年(昭和55年)に開通
この工事は自然条件の厳しさとの戦いであり、北海道の開発史の中でも象徴的なプロジェクトであった。
絶景ポイント
羅臼岳の迫力


峠に到着すると、正面にどっしりと構える羅臼岳。登山客にも人気だが、車からの眺望だけでもその存在感は十分だ。
海と島の眺望
西にはオホーツク海、東には根室海峡。条件さえ良ければ国後島も視界に入る。朝焼けや夕景も美しく、写真好きにはたまらない。
季節と通行期間|「夏道」と呼ばれる理由
知床峠は11月上旬〜翌4月下旬まで雪のため通行止めとなる。
開通期間はおおよそ5月〜10月。この短い走行可能期間のため、地元では「夏道」と呼ばれる。訪問時期には注意したい。
世界自然遺産と知床峠
2005年、知床はユネスコ世界自然遺産に登録された。


知床峠は、この手つかずの大自然を一望できる貴重な展望ポイントだ。
峠はその大自然の中核に位置し、人間の手による開発と自然保護のせめぎ合いを象徴する場所となっている。
アクセスと駐車場情報
- 車:ウトロから約30分、羅臼から約30分
- 駐車場:無料(展望台・トイレあり)
- 道路情報:悪天候時は通行止めの可能性あり。事前に北海道道警サイトで確認を推奨。
おすすめ立ち寄りスポット
知床峠周辺
- 知床自然センター(ウトロ側):展示・映像で知床の自然を学べる
- 羅臼ビジターセンター(羅臼側):野生動物の情報収集に最適
- カムイワッカ湯の滝(ウトロ側):天然の露天風呂体験


グルメ・温泉
- 羅臼昆布温泉:峠越え後の疲れを癒やす
- ウトロ温泉街:海の幸グルメと温泉の両方を堪能
- 道の駅うとろ・シリエトク:お土産購入とお食事処
基本情報まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
場所 | 北海道斜里郡斜里町~目梨郡羅臼町(国道334号) |
標高 | 738m |
道路名 | 知床横断道路(国道334号) |
全長 | 約27km(横断道路全体) |
開通時期 | 1980年(昭和55年) |
季節閉鎖期間 | 11月上旬~翌4月下旬 |
駐車場・設備 | 無料駐車場・24時間トイレ・展望台 |
主な眺望 | 羅臼岳、オホーツク海、国後島 |
世界遺産登録 | 2005年(知床地域) |
特徴 | 開通期間が短い、知床八景の一つ、絶景ドライブに最適 |
FAQ|よくある質問
Q. 通行料金はかかりますか?
A. 無料です。駐車場も無料で利用できます。
Q. 冬期間の通行はできますか?
A. 11月上旬〜4月下旬は雪のため通行止めです。
Q. 車中泊はできますか?
A. 駐車場での車中泊は可能ですが、気温が低いため十分な防寒対策を。
Q. ガソリンスタンドはありますか?
A. 峠にはありません。ウトロまたは羅臼で給油を済ませてください。
まとめ
知床峠は、雄大な自然と長い歴史を併せ持つ北海道屈指の絶景スポットだ。
通行可能な季節は短いが、その分だけ一期一会の景色に出会える。
北海道を車で巡るなら、この場所は外せない。
関連リンク








おすすめ記事









