【斜里】クリオネキャンプ場|かわいい名前からは想像できない“ガチな人たち”が集うライダーハウス

北海道・斜里町にある「RIDER'S HOUSE Clione」の外観。レトロな木造建物とオレンジ色の看板が目印。
目次

施設概要とチェックイン

斜里町の平野部から望む斜里岳。手前には一面に広がるそば畑の白い花が風に揺れている。
キャンプ場の周辺から見えた斜里岳の雄姿。白いそばの花畑と青く静かな山並みが、まるで絵画のような風景をつくり出していた。
クリオネキャンプ場の受付カウンター。ログハウス風の管理棟には鹿の剥製が飾られ、壁には注意書きやTシャツが掲示されている。
ログハウスの管理棟にある受付カウンター。壁に掲示された案内やTシャツ、鹿の剥製などからも、この場所の“ガチ感”がにじみ出ている。

15時半にクリオネキャンプ場にチェックインした。かわいらしい名前からは想像もつかない、まさにガチなライダーハウスである。ログハウスの管理棟が24時間使い放題の設備が整っている。今回はモバイルハウスに荷物を入れることになった。

斜里温泉湯元館での一風呂

北海道・斜里町にある「斜里温泉 湯元館」の外観。昭和レトロな佇まいが印象的な地域密着型の温泉施設。
斜里温泉 湯元館の正面入口。映画『男はつらいよ』にも出てきそうな昭和の風情が漂う、熱めの湯が自慢の温泉。

16時に斜里温泉湯元館へ向かった。昔ながらの温泉で、湯がとにかく熱い。1人だけ入浴されていたが、入れ違いに出ていかれた。「2階のほうがもっと熱いらしい」と聞いたが、1階でも十分熱く、「2階はもうええわ」という気分だった。まさに映画「男はつらいよ」に出てきそうな昭和の風情ある温泉である。

ノマドワーク環境の素晴らしさ

クリオネキャンプ場のログハウス管理棟内。丸テーブルの上にノートパソコンと扇風機が置かれ、奥にはソファ席や窓の景色が広がるノマドワーク環境。
木の温もりに包まれた管理棟の一角でノマドワーク。Wi-Fi完備、24時間利用可の環境に、クラフトビールと静けさが加わればもう文句なし。

16時15分にキャンプ場に戻り、冷蔵庫に飲食物を入れて洗濯機を回した。ログハウス管理棟のフリーWiFiを測定すると、下り44mbps、上り21.5mbpsという十分な速度が出ている。16時20分から仕事を開始。

喉が渇いたので網走アルチザンエールを飲みながら作業を進めた。洗濯が終わったが乾燥機はあと45分かかるため、濡れたアロハシャツを着て体温で乾かすことにした(笑)。17時30分には網走ゴールデンエールに切り替えた。

クリオネキャンプ場のログテーブルに置かれた網走クラフトビール「網走アルチザンエール」とノートパソコン。ノマドワークとご当地ビールの組み合わせが映えるワンシーン。
「仕事の合間に一杯」の理想形。Wi-Fiのある木のテーブルで、クラフトビール片手に静かに流れる時間を味わう。

ここは併設のクリオネキッチンで17時から食事も飲みもできるため、事前に食べ物を買う必要がなかった。地元スーパー「みたに」に行って面白い発見もあり、「なんもなんも」も出てきたから結果オーライだった。

クリオネキッチンの営業案内が書かれたホワイトボード
クリオネキッチンでは冷やし中華やカツカレーなどの軽食が提供され、買い出し不要で過ごせる安心感。

人々との出会いと交流

洗濯をしていると、先ほど温泉で会った人から「温泉で会った人ですよね?」と声をかけられた。「熱くてすぐ出ましたわ」と答えると、「2階はどんなけ熱いねん」という話で盛り上がった(笑)。

18時半にドラフトビールとにしんのキズシ、トマトで軽く食事を取った。18時50分、腕時計を温泉に忘れてきたことに気づき、急いで温泉に向かった。無人受付だったのでインターホンを押すと、昭和の旅館の風貌とは似つかわしくない若い女性が出てきて、無事に時計を見つけてくれた。

19時10分に仕事を再開。

管理棟の多様な人々

木のぬくもりに包まれたクリオネキャンプ場のラウンジ。壁には木彫りの装飾や面が飾られ、薪ストーブが中央に配置されている。
ラウンジの一角には薪ストーブと木彫りの装飾。古き良き“北のライダーハウス”の風情を感じさせる空間だ。

21時半頃、クリオネキッチンが閉店すると管理棟には実に様々な人々が集まってきた。

夜の管理棟は、人間模様の見本市だった。

  • 会社を辞めて心に傷を抱える53歳ライダーと、54歳バツイチライダーの情報交換
  • 鹿児島からバイクで来て、宿代を稼ぐためにバイトする若い看護師
  • 神戸在住でインターナショナルスクールの数学教師をしているアメリカ人
  • ビール缶を握りつぶしながらスマホを眺める男性
  • 静かに洗濯機待ちをする人
  • 一人晩酌を楽しむ人

そして、ビールとこんぶ焼酎を横に置き、パソコンを叩く自分もそこにいた。一番変なのは、もしかして俺?

北海道ノマドワークスペースとしての価値

この日は三石駅高校生カレンダー、道の駅みついしの記事もアップし、23時50分までに合計6記事をアップしていた。

ここは間違いなく「北海道ノマドワークスペースのベスト3」の一角に入る環境だ。バイカーに人気というのも頷けるが、ノマドワーカーにとっても素晴らしい環境である。食器も使えるし、ここを北海道の第二の拠点として考えてもありだと感じた。ここを基地にして知床、網走、稚内、根室へ行くことができる。ますます西から離れることになるが、それも悪くない。

クリオネキャンプ場は、その可愛らしい名前とは裏腹に、本格的なライダーハウスとしての機能を備えた素晴らしい施設だった。様々な背景を持つ旅人たちとの出会い、充実したワーク環境、そして何より人間味あふれる温かい雰囲気が、この場所を特別なものにしている。

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