【山陰#1-2】出雲を巡るドライブの旅:足立美術館~熊野大社~出雲大社~三瓶山~宍道湖の夕陽まで

ノマドマ

2024年秋、山陰・島根を巡る車中泊旅2日目のリアルな記録。足立美術館の名庭と日本画、出雲の古社・熊野大社の静寂、名物出雲そばから神話の舞台・出雲大社の荘厳さまでを堪能。三瓶山の絶景リフトや宍道湖の夕陽、地元グルメ「のどぐろ」も満喫。温泉で締めくくる、文化と自然、美食と癒やしに満ちた一日を綴るロードトリップ旅行記

足立美術館~熊野大社~ゆうあい熊野館~出雲そば 菊二郎~出雲大社~三瓶観光リフト~宍道湖夕日スポットとるぱ~のどぐろ日本海

目次

山陰島根ドライブの旅:足立美術館~熊野大社~出雲大社~三瓶山~宍道湖

2024年秋の山陰 鳥取・島根ドライブ旅(Part1)
2日目:2024/9/16

出雲への旅の始まり

鳥取市役所の駐車場
鳥取市役所の駐車場に停めていた車を移動する。

16日(月)6時半起床。まだ眠たい目をこすりながらシャワーを浴び、気合を入れる。さっと準備を整え、ホテルの朝食ブッフェに突入した。戦闘開始前のエネルギー補給には文句なし。7時半にホテルを後にした。

途中、8時半に北栄町のローソンで一息。さらに9時半にはセブンイレブン安来清水店で追加の燃料補給(もちろん自分の方の)。なんだかんだでコンビニが旅人の強い味方であることを再認識する。

足立美術館の衝撃!日本庭園とアートの極み

出雲大社に向かう途中で、足立美術館の文字を見つけた。急ぐ旅ではないし、一度も行ったことがなかったので、寄ってみることにした。

足立美術館
足立美術館
足立美術館 庭園
足立美術館 庭園
足立美術館 庭園
足立美術館 庭園

庭園は圧巻である。枯山水や池泉回遊式庭園が、まるで絵画のように視界に広がる。

足立美術館 庭園日本一 2003年から21年連続
足立美術館 庭園日本一 2003年から21年連続

アメリカの専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で連続して日本一に選ばれている理由がわかる。見る人の心を捉えて離さない計算された景観美だ。

足立全康氏の像
足立全康氏の像

設立者の足立全康氏について学ぶと、これがまた驚きの人物だ。

彼は1901年、現在の島根県安来市に生まれ、実業家として成功を収めた後、71歳にしてこの美術館を開いた。

その動機は「日本庭園と近代日本画の魅力を広く伝えたい」という純粋な思いからだった。

足立美術館 庭園
足立美術館 庭園
足立美術館 庭園
足立美術館 庭園
足立美術館 庭園
足立美術館 庭園
足立美術館 庭園
足立美術館 庭園

館内には横山大観をはじめとする近代日本画の巨匠たちの作品が展示されており、アート好きにはたまらない空間であろう。

足立氏の信念は「庭は生きた絵画」。その言葉の意味がここで完全に理解できた。庭もアートも堪能できるこの場所は、堺屋太一が言った「金儲け、社会還元、道楽」の全てを体現する足立全康氏の人生そのものだった。

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静寂の熊野大社で感じた出雲の古の気配

熊野大社
熊野大社

11時20分、熊野大社を訪れる。

島根県松江市にある熊野大社。出雲地方を代表する歴史深い神社だという。古くは「熊野本宮」とも呼ばれ、日本最古の神社のひとつらしい。その歴史は「出雲国風土記」にも登場するというのだから、かなりの名門のはずだ。

熊野大社
熊野大社
熊野大社
熊野大社

主祭神は伊邪那伎命(いざなぎのみこと)。ここからして、いかにも由緒正しい。出雲大社へ行く道中、案内板を見つけてふと立ち寄ってみたのだが、境内は静寂そのもの。杉の木々が風に揺れる音しか聞こえない。参拝者は2~3組といったところか。

熊野大社
熊野大社

まるで時間が止まったような雰囲気だ。これも悪くない。けれど、あの出雲大社の観光地然とした賑わいを思うと、どうしても差を感じてしまう。出雲大社ほどの知名度がないのは仕方ないにしても、この熊野大社の静かさには、少し寂しさも混じる。

しかしまあ、人混みを避けてのんびり参拝するには、これ以上ない場所だ。ここには、静けさの中に息づく古の気配がある。人気のない神社というのも、悪くない選択かもしれない。

熊野大社の前の川
熊野大社の前の川
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八雲温泉 ゆうあい 熊野館

八雲温泉 ゆうあい 熊野館
八雲温泉 ゆうあい 熊野館
八雲温泉 ゆうあい 熊野館
八雲温泉 ゆうあい 熊野館

出雲國一之宮・熊野大社に隣接する八雲温泉 ゆうあい 熊野館の日帰り利用は大人で530円(2024年9月現在)

この宿の特徴は、広々とした大浴場と趣のある露天風呂にある。露天風呂は岩風呂と大理石風呂の二種類が用意され、それぞれが日本庭園を模した造りとなっている。ゆったりとした湯船に浸かりながら、庭園風の景色を楽しむことができ、心身ともに癒されるひとときを提供している。とのこと。入っておけばよかった。

出雲そば 菊次郎の三色割子そばで昼食

出雲そば屋
出雲そば屋さんが並んでいる。

13時、出雲大社の駐車場に到着。車を停める頃には、すっかりお腹が空いていた。周辺の店はどこも混み合っており、空席を探して右往左往。

出雲そば 菊次郎
出雲そば 菊次郎
三色割子そば
三色割子そば

何とか「菊次郎」という店に辿り着き、三色割子そばを注文することができた。

磯のりおろし、卵、なめ茸とろろと三段のそばが綺麗に盛り付けられて出てくる。自家製麺の細切りそばは、のど越しと心地よい歯応えが絶妙だ。一口、また一口と箸が進み、気づけば三段すべてが空っぽに。

しっかりとそばの風味を堪能し、空腹も満たされて大満足。参拝前の食事としてこれ以上ない選択だったと、ほっと一息つく時間となった。

晴れた日に訪れる出雲大社 神話の舞台で心洗われる時間

出雲大社
出雲大社
出雲大社
出雲大社
出雲大社 ムスビの御神像
出雲大社 ムスビの御神像

出雲大社の「ムスビの御神像」を目の前にすると、その存在感に思わず立ち止まった。静かで落ち着いた空気の中、神聖な雰囲気が漂っていた。

像の前で手を合わせ、心を込めて願いをかけた。「良いご縁がありますように」という思いを胸に秘めながら、穏やかな気持ちで祈る。

祈りを終えたあとも、その場を離れるのが少し惜しく感じた。ムスビの御神像は、ただ見るだけではなく、こうして神様とのつながりを感じられる特別な存在であると実感した。

出雲大社
出雲大社の「大しめ縄(おおしめなわ)」は、日本で一番大きいしめ縄。
ノマドマ

この大しめ縄は、長さが約13メートル、重さは約5トン!とても大きくて迫力があるよ

出雲大社
出雲大
彰古館
出雲大社 彰古館
出雲大社
出雲大社
日本酒発祥の地出雲のうさぎ
日本酒発祥の地出雲 うさぎの杜氏

出雲大社を回り終えると、その広さと歴史の深さに感動した。

特に大しめ縄の迫力には圧倒された。また、ムスビの御神像の優しい表情も印象的であった。縁結びの神様として、多くの人が願いを込める理由がよく理解できる。

参拝を通じて自分の願いを改めて考えたり、ゆっくりとした時間を過ごせたことは、非常に心に残る体験であった。

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三瓶山リフトから眺める虹と絶景の緑

リフト乗り場
リフト乗り場
足元に広がる景色がなんとも素晴らしい。
足元に広がる景色が素晴らしい。

午後は三瓶山の観光リフトに乗り込む。リフトが徐々に高度を上げると、足元に広がる景色がなんとも素晴らしい。

リフトから眺める景色
リフトから眺める景色
遠くには山々が連なっている。
遠くには山々が連なっている。

緑の森が鮮やかに輝き、遠くには山々が連なっている。そしてふと目を上げると、晴れ間から虹がかかっていた。

リフトから見えた虹
リフトから見えた虹
リフトから見えた虹
リフトから見えた虹

リフトに揺られながら、まるで特等席に座っている気分だった。どんな高級リゾートでも、この景色とこの気分にはかなわないだろう。

14時41分には「三瓶のうぐいす茶屋」で一服し、自然に包まれるひとときを過ごす。

しまね花の郷

しまね花の郷は、島根県出雲市に位置する花と緑が楽しめる公園である。この施設は、四季折々の花々が美しく咲き誇る庭園や広々とした芝生広場を備え、多くの人々に親しまれている。

西日本で唯一朱鷺(トキ)一般公開中
西日本で唯一朱鷺(トキ)一般公開中

園内には「トキ分散飼育センター」が併設されており、ここでは朱鷺の保護と飼育が行われている。朱鷺は日本の特別天然記念物であり、その美しい姿を見ることができる貴重な場所だ。

宍道湖の夕陽を目指して

絶景ポイント「とるぱ」に向かうも駐車場は満員!

夕陽までの時間、少しゆっくりしていたものの、宍道湖の夕陽絶景ポイント「とるぱ」が湖の東端にあると知り、急いで車を走らせることに。夕方の空気が徐々にオレンジに染まる中、到着した「とるぱ」の駐車場は、すでに満員っぽい。そこで迷っている暇もなく、判断を迫られる。ここで無理に待つよりも別の場所を探そう、と南側の駐車場へ。

黄金色に輝く宍道湖と日本海の夕陽

到着すると、残り2台分のスペース。なんとか滑り込む。車を降りて夕陽ポイントに向かうと、目の前に広がる光景に息をのむ。宍道湖の湖面が日本海から差し込む夕陽に照らされ、黄金色に輝いている。その光が水面に反射し、柔らかな波と共にきらめく様は、壮大という言葉では足りないほどの美しさだ。

旅の疲れがこの瞬間、すっと消えていくような感覚。心が満たされる、そんな夕陽だった。満員の「とるぱ」をあきらめた選択が、これほどまでに美しい景色に導いてくれるとは。旅にはこういう偶然の巡り合わせがあるから、面白いのだ。

夜はのどぐろ尽くし!出雲駅北側で乾杯

出雲市駅前
出雲市駅前
19時、ドーミイン出雲にチェックイン。
19時、ドーミイン出雲にチェックイン。

ドーミイン出雲の温泉が楽しみ。

サプライズ失敗!閉まっていた「キッチンさくら」

出雲市駅前の飲み屋街
出雲市駅前の飲み屋街
キッチンさくら
友人の行きつけのキッチンさくらは閉まっていた。

出雲市駅前の飲み屋街を歩くと、ぽつんと「キッチンさくら」の看板が目に入った。友人の行きつけだと聞いていたその店に、ついに来てみたのだ。だが、どうやら閉まっている様子。

島根に行くことは友人に言わず、「さくら」に行った感想をサプライズで伝えてやろうと思っていた。それが叶わなかったのはなんとも残念だ。想像していたのは、あの独特の驚いた顔と、「なんで言わんかったんや!」という少し怒ったような照れ笑いだった。

けれど、こういうハプニングも旅の醍醐味なのかもしれない。行けなかったお店の分、新しい出会いを探しに足を向ける。それも悪くない。次に来るときは、ちゃんと事前に友人に伝えてみようと思う。そしてその時は、必ず「キッチンさくら」の暖簾をくぐってみよう。

出雲市駅前の飲み屋街
出雲市駅前の飲み屋街

のどぐろ日本海飲は兵衛の楽園

すし居酒屋 日本海
すし居酒屋 日本海で食事をすることに
日本酒飲み比べ
日本酒飲み比べ 天穏(左)、十旭日(真ん中)、出雲富士(右)
刺身盛り合わせ
刺身盛り合わせ
刺身盛り合わせ
刺身盛り合わせ
島根県産 黒毛和牛タタキ
島根県産 黒毛和牛タタキ
野焼き
赤てん、黒てん
のどぐろお茶漬け
のどぐろお茶漬け
焼きおにぎり
焼きおにぎり
のどぐろあら煮
のどぐろあら煮
ノドグロの味噌汁
のどぐろの味噌汁

その後、19時半には出雲駅北側にある「のどぐろ日本海」へ。

ここはまさに、飲兵衛の楽園とでも言うべきか。まずビールを一杯。

そこから始まる日本酒の飲み比べ。それぞれの違いを味わう。そしてやってきたのが、刺身の盛り合わせだ。地元でとれた新鮮な魚介類が、日本酒のうまさをさらに引き立てる。魚の甘みと酒の香りが絡み合う。

さらに焼きおにぎりだ。香ばしい醤油の香りが鼻をくすぐり、表面のパリッとした食感がまたいい。そこに地元スーパーで気になっていた赤てんと黒てんを添える。魚のすり身にピリッと辛いアクセント、そして黒てんのコクのある味わい。これを肴に日本酒をちびり。

その後、やってきたのが、のどぐろ茶漬けだ。脂ののったのどぐろの切り身が、ご飯にのってくる。

最後には、地元の新鮮な魚介類に感動しつつ、ほろ酔いの体を引きずりホテルへ戻る。頭の中には、今日の旨かったものがぐるぐると回る。

温泉で締めくくる贅沢な一日

出雲市駅駅舎
出雲市駅 駅舎

21時半からは洗濯と温泉。温泉に浸かりながら今日の出来事を振り返る。足立美術館で感じた驚き、三瓶山の虹、出雲大社の荘厳さ、そしてのどぐろの美味しさ。全てが充実した一日だった。

ほな、また明日

今回訪問したところ

足立美術館

熊野大社

ゆうあい熊野館

出雲そば 菊二郎

出雲大社

三瓶観光リフト

しまね花の郷

宍道湖夕日スポット とるぱ

のどぐろ 日本海

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