標高600mの高原で過ごす家族時間 – 士幌高原ヌプカの里での一夜

ヌプカの里の丘に建つ天文台付きの建物。手前には白い柵と牧草地が広がり、その向こうに十勝平野の大パノラマが続いている。
目次

ソロテントから家族コテージへ

先月ここに来たときは一人旅だった。コテージではなく、ソロテントをキャンプサイトに張った。

あの時の風の強さときたら。テントが飛ばされそうになって、夜中に何度も起きる羽目になった。さすがにコテージならそんな心配もないだろう。

ソロキャンプのときの様子はこちら▼

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その時すでに、奥さんと北海道に来る予定が決まっていた。その日にコテージが1つ空いていたので予約を入れておいた。

予定があるはずの息子も付いてくるとは思っていなかったが、それは嬉しい誤算だった。

しかし、よくよく話を聞いてみると、明日の正午までに課題を提出しないといけないという。

予定があったままやないかい!(笑)

それでも、せっかくの親子旅に付き合おうという気持ちは嬉しかった。まあ、若いうちはそんなものである。計画性より勢いが大事な時もある。

一本道と快晴の奇跡

14時15分、運天の帯広の拠点を出発。15時、ヌプカの里まで残り20kmの地点で動画撮影を始める。すると。

快晴に!

青空の下、まっすぐに伸びる北海道の一本道。両脇を濃い緑の森が囲み、奥へと続く道路が遠近感を強調している。
ヌプカの里へ向かう途中で出会った一本道。標高が上がるにつれて空気は澄み、十勝の絶景が待っていた。

雲ひとつない青空と、どこまでも続く一本道。北海道の道路は、なんでこうも気持ちいい。撮影してても楽しくて仕方ない。標高が上がるにつれて、空気も澄んでくる。十勝平野が眼下に広がって、まさに絶景。

15時半、ヌプカの里到着。

士幌高原ヌプカの里という場所

ヌプカの里の「ロッジヌプカ」外観。天文台ドームを備えた建物が青空の下に映え、入口前には営業中の旗や観光案内の看板が並んでいる。
ヌプカの里の拠点「ロッジヌプカ」。天文台や宿泊施設を備え、星空観察と大自然を満喫できる場所。

ここは標高600mの高原に広がるネイチャーリゾート。「ヌプカ」はアイヌ語で「原野」を意味する。

明治31年、岐阜県から43戸が入植して士幌の本格的な開拓が始まったという。

それから126年。農業と観光が共存する、なかなか味わい深い場所に発展した。

1977年には天然保護区域に指定。エゾシカやエゾナキウサギ、高山植物が守られている。

コテージ、ロッジ、キャンプサイト、展望台、高山植物園、焼肉ハウス。一通り揃っている。

キャンプサイトは1泊500円で約50張可能。コテージは6棟で要予約。われわれが泊まったのは、そのうちの一棟。

ヌプカの里のコテージ群。緑豊かな山のふもとに赤茶色の三角屋根の建物が並び、芝生の広場と青空が爽やかなコントラストを描いている。
ヌプカの里のコテージエリア。山の緑と一体になるように建つロッジは、自然に包まれた滞在を楽しませてくれる。

仕事とバッテリーと家族の協力

ロッジの一室でノートパソコンを開いた様子。机の上にはサッポロクラシックの缶ビールと焼酎の瓶、宿泊用の木札キーが置かれ、窓からは柔らかな日差しが差し込んでいる。
ヌプカの里のロッジでノマドワーク。北海道限定ビールをお供に、自然と仕事が交差する贅沢な時間。

16時25分から仕事開始。フリーWiFiなし。iijmio回線135.68GBからスタート、バッテリー95%。しかし18時45分には52%まで減少。2時間半で44%消費。高原の電波状況もあるのか、なかなかの減り具合。

夕方。いよいよ楽しい時間の始まり。ニッカ・ザ・麦焼酎をロックで一杯。めっちゃうまい。標高600mで飲む酒は、なんでこうも格別。

そんな中、奥さんと息子が往復1時間をかけて足りない食材を調達に。家族の協力があってこそ、こういう旅が成り立つんやなと改めて感謝。高原の夕暮れを眺めながら待つ時間も、なかなか悪くない。

丘の上に建つロッジと遊具、遠くに広がる街並みと広大な平野を写した夕暮れの風景。空は薄紫色とピンク色に染まり、月がぼんやりと光っている。
夕暮れのヌプカの里から。空の色がとても綺麗で、遠くに広がる景色をずっと眺めていられました。少しずつ灯りがともる街並みも素敵でした。

息子の課題と夜の静寂

ところが息子にとってはそれどころではなかった。

課題の提出が明日の12時まで。しかも、まだ全然終わっていないらしい。旅行先でこれは辛いだろうなあ。

結局、夜中まで課題をやっている音が聞こえてきた。カタカタとキーボードを叩く音と、時々聞こえる「うーん」という唸り声。

親としては心配だが、これも勉強である。頑張れ、息子よ。

コテージの明かりが、高原の夜に静かに灯る。

夜のヌプカの里コテージ。室内の明かりが窓から漏れ、隣には白いハイゼットカーゴが静かに停まっている。
静寂に包まれたヌプカの夜。灯りに照らされたコテージと愛車が、森の中で穏やかな時間を刻む。

高原の夜が教えてくれること

ヌプカの里の夜は静か。都市部の騒音など皆無。あるのは風の音と、時々聞こえる動物の気配だけ。

先月のソロテント体験があったからこそ、今回のコテージでの家族時間がより貴重に感じられる。一人の旅と家族の旅、どちらもそれぞれの良さがある。でも家族で過ごすこの時間は、やっぱり特別や。

明治の開拓者たちも、この高原で家族の時間を大切にしたのだろうか。126年前の人々と、今の俺たちが見ている景色は、きっとそう変わらない。

そんなことを考えながら、今夜はゆっくり眠ろう。

士幌高原ヌプカの里 基本情報

  • 所在地:北海道河東郡士幌町字上音更21-173
  • 標高:約600m
  • 営業時間:10:00~16:00
  • コテージ:6棟(要予約)
  • キャンプサイト:1泊500円(約50張)
  • 電話:01564-5-4274

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