ワイルド×静寂×予約不要=600円はソロキャンプに最適な森の中の時間

北海道・糠平野営キャンプ場でのソロキャンプ体験。600円&予約不要の静かな林間サイトで、星空と鹿に癒される一夜。
よければ、一緒に旅気分を味わってみてください。
はじめての国営ぬかびら野営キャンプ場へ
2025年7月20日17時42分、国営ぬかびら野営場に到着。
バイクと車のソロキャンパーが15組ほど。森の中の静けさに包まれながら、深呼吸ひとつ。


IIJmioもpovoも電波OK。
こういう場所で「繋がる安心感」があるのは、実はけっこうありがたい。
まずは場内をぐるっと散策。ほどなく、糠平川橋梁まで歩いていく。
糠平川橋梁
糠平川橋梁
1955年建設
長さ63m
小樽で製造された鋼材を使って架けられた鋼製アーチ橋で、土木学会選奨土木遺産にも選ばれている。
この近くにはかつての士幌線のコンクリートアーチ橋が点在しており、糠平湖周辺はアーチ橋の宝庫。
この橋の先には第三音更川橋梁や第五音更川橋梁などがあり、「タウシュベツ川橋梁」と並ぶ人気の廃線跡散策ルートとして知られている。








コットとウニと満天の星
車からサイトへ荷物を運び、まずはコットを設営。
ジャンプテントは後回しにして、晩酌スタート。






三石こんぶ焼酎のロックに、味のり・ウニ・タラコ・チーズ・カニカマ・スモークタン・チャーシューまで揃った、北海道キャンプ版・晩酌フルコース。
ほんのり酔いがまわってきた頃、コットに身をあずけてゴロン。
森の静けさに包まれながら、思わず「これ以上の贅沢ってある?」とひとりごと。
日が傾いて、あたりが薄暗くなってきたタイミングで寝床の準備へ。
ジャンプテントをパッと広げ、コットに結びつければ、今夜の小さな寝室が完成。


夜、22時半にトイレへ。戻る途中、ふと空を見上げたら……
満天の星。吸い込まれるような静けさ。
そこに、静かに歩いてきた鹿が一頭。
「お疲れさま」とでも言うように、しばしの目配せを交わす。
キャンプの夜がこんなにも幻想的だなんて。


翌朝、北海道の夜の冷えとN-3B
7月下旬とは思えない寒さ。N-3Bが久々の出番。関西では出番もなくクローゼットの奥だったが、ここでは主役級の働きっぷり(笑)
5時起床、快晴。隣のライダーのソロキャンパーが話しかけてくる。
「このタイプのテント、初めて見ましたよ!」
ジャンプテントの良さを語る。「椅子にもなって、片付けも早くて…」と得意げに畳もうとするが、途中でうまくいかずにもぞもぞ……その間に彼はどこかへ(笑)
それもまた、旅のひとコマか。








国営ぬかびら野営キャンプ場 基本情報




※ちなみに、これが2024年8月4日時点の看板(大人1泊:350円)、2025年7月20日時点の看板は(大人1泊:600円)。
毎年通ってると、こういう“静かな値上げ”にも気づくようになる。
それでもこの環境と設備でこの値段。ありがたいことです。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 国設ぬかびら野営キャンプ場 |
所在地 | 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷 |
電話番号 | 01564-2-2111(上士幌町役場産業課)、01564-4-2224(上士幌町観光協会) |
営業期間 | 6月25日~9月24日(例年6月下旬~9月下旬で毎年変動あり) |
チェックイン | フリー |
チェックアウト | フリー |
予約 | 不要(現地係員が朝・夕に料金を回収) |
料金(大人) | 1泊600円、日帰り200円 |
料金(小学生) | 1泊300円、日帰り100円 |
料金(小学生未満) | 無料 |
支払方法 | 入口の料金箱に入れる(現地現金払い) |
駐車場 | 利用者用駐車場あり(サイト内乗り入れ不可) |
設備 | トイレ(ウォッシュレット式)、炊事場、照明、炉、テーブル、ベンチ |
ペット | 不可(要確認) |
立地環境 | 林間/糠平湖畔すぐ、温泉街徒歩圏 |
近隣施設 | 日帰り温泉・スーパー・コンビニ等 |
ごみ処理 | 分別し、指定された場所へ捨てられる |
利用タイプ | 宿泊/日帰り |
サイト詳細 | 砲台型テントサイト(約5m×5m)17カ所・芝生サイトあり |
キャンプ場は静かなエゾマツ林の中、湖畔に立地し、最小限設備ですがメンテナンスは良好です。駐車場からテントサイトまで徒歩搬入。温泉街が至近で入浴も心配いりません。






追加お役立ち情報
利便サービス・設備
- サイトは「砲台型(約5m×5mの小高いエリア)」が17カ所、芝生サイトもあり。砲台型は地面が細かい砂利なので、鉄ペグ推奨。ペグが刺さりにくいため、ロープを外まで伸ばす/重りで固定も有効です。
- リヤカーの貸し出しあり。駐車場とサイトは別で、荷物は手搬入。
- ゴミは分別回収。ごみ袋を持参し、ルール順守で処理可能。
- 焚き火は直火不可で、焚き火台利用が必須。場内の炉や炊事場も活用可。
- トイレはサイトからやや離れており、夜間は懐中電灯が必須。自然環境ゆえ虫が多いので苦手な方は注意。近隣「ひがし大雪自然館」でもトイレ利用可。
周辺環境・立地
- 糠平湖畔に隣接し静かな林間の雰囲気。湖周辺は自然散策やバードウォッチングに最適。朝は小鳥の声で目覚めるほど。
- 温泉街がすぐ近く。日帰り入浴可能でキャンプ後の入浴にも困らない。
- 糠平湖の幻の橋「タウシュベツ川橋梁」は有名な撮影・観光スポット。季節によって現れる姿が変わるため、時期により見学できるか要確認。
- 上士幌町ぬかびら鉄道資料館やひがし大雪自然館など学びや体験の拠点も徒歩圏。
- 近隣にコンビニ・スーパーはあるが数は多くないため、食材・薪等は帯広市内で事前購入推奨。
その他の注意点&コツ
- ペットは不可(要確認)。
- サイト全体はややコンパクトで、混雑期は早めの場所取り推奨。芝生サイトも複数張利用には早い者勝ち。
- 林間なので虫対策(防虫スプレー・蚊取り線香等)は必須。
- ハンモック利用も、一部樹木ならOKの可能性。現地で要確認。
- 携帯電話はエリア入りにくい場合あり。事前に連絡など済ませておくのがおすすめ。
周辺の主な観光・体験スポット
スポット名 | 内容・特徴 |
---|---|
糠平湖(タウシュベツ川橋梁) | 幻の橋と呼ばれる写真名所、湖畔散策 |
ぬかびら源泉郷 | 日帰り入浴できる温泉宿多数 |
ひがし大雪自然館 | 貴重な動植物展示・観光案内 |
上士幌町ぬかびら鉄道資料館 | 旧国鉄士幌線跡の歴史や資料展示 |
スキー場・ワカサギ釣り | 冬もアクティビティ充実 |
夏の避暑地・温泉巡り・ノマドワーク拠点・ファミリーやソロのアウトドアにも有用な拠点です。自然環境を活かしたワイルドキャンプを楽しみたい方に特におすすめ。
関連リンク




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