十勝の自然と歴史を存分に味わえる「道の駅なかさつない」

十勝の自然と歴史を存分に味わえる「道の駅なかさつない」は、道東エリアを巡る旅において必見のスポットである。広々とした駐車場とバリアフリー対応の充実した施設で、家族連れから高齢者まで安心して利用できる環境が整っている。地元で採れた新鮮野菜や地域色豊かなお土産が並ぶ売店、ゆったりとくつろげるレストラン、旅の情報収集に役立つ情報コーナーなど、ドライバーに嬉しいサービスが揃っている。
豆の町ならではの「ビーンズ邸」で農業文化を体感

隣接する「ビーンズ邸」は、豆の町・中札内ならではの特色を存分に感じられる地域歴史博物館だ。昭和27年に建築された旧農林省馬鈴薯原原種農場の事務所を移築したこの建物では、北海道を世界有数の豆の産地に育て上げた背景や、驚くほど多様な豆の品種展示を楽しむことができる。

特に興味深いのは、館内が豆をこよなく愛する架空の人物「豆畑拓男氏(ビーンズ氏)」の家という設定になっていることだ。この遊び心のある演出により、豆料理のレシピや豆を使った体験イベントも自然と楽しめる仕組みになっており、十勝の農業文化を肌で感じることができる。
開拓記念館で北海道開拓のロマンに触れる

同じ敷地内にある「開拓記念館」では、中札内をはじめとする十勝エリアの開拓史と当時の人々の生活風景を学ぶことができる。明治時代に富山から入植した農家が昭和63年まで実際に使用していた住宅を移築・復元したこの建物は、豪雪地帯の北陸地方に古くから伝わる「ワクノウチ造り」という建築様式を採用している。

吹き抜けの居間に組まれた井桁状の柱組みは、厳しい冬の雪の重みに耐える先人の知恵の結晶だ。昔ながらの農具や貴重な写真、開拓者の足跡をたどるパネル展示を通じて、道東開拓のロマンと苦労が生々しく伝わってくる。
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一年を通じて楽しめる多彩な魅力
春から秋にかけては、敷地に咲く色とりどりの草花が訪問者の目を楽しませてくれる。近隣のアート施設とのコラボイベントも充実しており、文化的な体験も期待できる。
道の駅を拠点として、十勝の豊かな自然・深い歴史・独特の文化を一度に味わえるのが「なかさつない」最大の魅力である。時間に追われることなく、のんびりとした北海道時間を過ごせる貴重なスポットとして、多くの旅人に愛され続けている。
基本情報
名称 | 道の駅なかさつない |
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住所 | 北海道河西郡中札内村大通南7丁目14 |
電話 | 0155-67-2811 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 年中無休 |
バリアフリー対応 | 駐車場・トイレ・入口あり |
主な施設 | 売店・レストラン・情報コーナー |
名称 | ビーンズ邸(十勝田園観光案内所) |
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住所 | 同上(道の駅敷地内) |
電話 | 0155-68-3390 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
主な施設 | 豆の展示・体験・資料コーナー |
名称 | 開拓記念館(道の駅敷地内) |
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住所 | 同上(道の駅敷地内) |
主な施設 | 開拓資料・歴史展示・農具展示 |
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