釧路ドライブの途中で直感Uターン
釧路方面へ向かう道中、中標津の「開陽台」標識が目に入った。目的地とは逆方向に9km――普通なら通り過ぎる距離だが、「一度は行っといた方がいいやろ」と直感。
ハンドルを切り、15時ちょうどに到着した。
駐車場からは120段の階段を上がって展望台へ。標高270m、そこから広がるのは、まさに360度の大パノラマ。
空と牧場と防風林が織りなす景色は、ただ「すごい」としか言いようがない。
近くには「うし空の無料キャンプ場」もあるそうだが、荷物を運ぶにはこの120段の階段を上る必要があるらしい。
360度の大パノラマと防風林の絶景
開陽台は北海道を代表する展望スポットのひとつ。330度の視界が広がり、地平線が弧を描く光景は「地球の丸さを実感できる場所」として知られている。

眼下には、北海道遺産にも登録された格子状防風林と牧草地が広がる。
整然と区画された緑が大地に幾何学模様を描き、牧歌的な風景と雄大な空が重なる瞬間に息を呑む。

ライダーに愛される「ミルクロード」
この場所が全国区で知られるきっかけとなったのは、1982年発表の佐々木譲氏によるツーリング小説『振り返れば地平線』。
以来、北海道ツーリングの聖地としてライダーたちに愛されてきた。
中標津市街から開陽台へ向かう町道北19号線は「ミルクロード」と呼ばれ、牧場を縫うように走る緩やかなアップダウンの直線道路が、ライダーにとって最高の舞台となっている。
展望館で味わう「しあわせのはちみつソフト」
展望館は4月下旬から10月末まで営業。
1階のショップは愛想の良い高齢夫婦が切り盛りしており、ここでいただいたしあわせのはちみつソフト(550円)は絶品。
地元産の生乳と、開陽台の麓で採れたはちみつが溶け合い、口いっぱいにやさしい甘さが広がる。

2階の展望回廊では写真展が開かれ、屋上のパフォーマンスサークルからは野付半島や知床連山、運が良ければ国後島まで望むことができる。
開陽台 基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
所在地 | 北海道標津郡中標津町字俣落2256番17 |
標高 | 270m |
視界 | 330度(実質360度のパノラマ) |
営業期間 | 4月下旬~10月末 |
営業時間 | 10:00~17:00(10月は16:00まで) |
休館日 | 火曜日(5・6・9・10月は木曜日も)、11~4月下旬は冬期休館 |
料金 | 無料(屋上は常時開放) |
駐車場 | 無料60台(バス6台) |
アクセス | 中標津空港から車で約15分、中標津バスターミナルから車で約20分 |
問い合わせ | 0153-73-4787(中標津町観光案内所) |
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