雨に追われて、そして晴れ間のような焼肉の夜
訪問地リスト
芦ノ牧温泉駅〜子供の森キャンプ場〜八角神社(亀の宮)〜東山温泉〜会津武家屋敷〜近藤勇の墓〜担々麺みなかわ〜大内宿〜道の駅たじま〜男鹿川うみじりばし〜神橋〜草木湖〜ホテル桐盛館〜焼肉肉匠たけ内
2025年本州縦断の旅(Part2)
4日目:2025/08/21
運転時間:約7時間 走行距離:約200km
雨の撤収と、宮司さんとの朝ドライブ
夜明け前に雨の音で目が覚めた。5時である。テントを濡らしたくないという実に現実的な判断でテント撤収。神社の境内で雨に打たれながらテントをたたむ。なんとも罰当たりなことをしているような気もするが、宮司さんは快く泊めてくださったのだから大丈夫だろう。
そのまま車内で2度寝。8時に起きたときには雨はすっかり上がっていた。神社にテントを張って寝るという、おそらく人生でそう何度もできない体験をさせていただいた。神様に感謝である。
8時半、宮司さんの車に乗り込み、会津の小さな旅がはじまった。
最初に立ち寄ったのは芦ノ牧温泉駅。猫の駅長「らぶ」には会えなかったが、駅舎の木の香りと線路の静けさが印象的だった。
9時35分に子供の森無料キャンプ場に到着。ワイルドで自然なキャンプ場とのことだが、熊が出たという話を聞いて「ワイルドすぎるだろう」と思った。
八角神社と、鶴ヶ城ゆかりの名
八角神社(亀の宮)に戻る。
宮司さんによると、この神社の「亀宮」という名は、かつての鶴ヶ城(会津若松城)との対をなすものとして名付けられたという。
そんな話を聞くと、どこか古代的な力を感じる。雨あがりの空気が一変したように静まり返る瞬間があった。神話の断片がこの土地にまだ息づいているようだった。
東山温泉を巡り、会津の面影をたどる
10時過ぎ、東山温泉をぐるりと回る。
湯けむりの立ち上る街並みに、明治の文人たちの影がちらつく。やがて解散の時。
宮司さんとはいったん別れ、同行していた同期のししと会津武家屋敷へ。ここでは武家の生活様式や心の張り詰め方にふれる。
その後、近藤勇の墓を訪ねた。彼の名を刻んだ石碑の前に立つと、時代の残り香が風に混ざっていた。
辛口の担々麺、そして山椒の余韻
11時20分、宮司さんと再び合流し、担々麺みなかわで昼食。
青山椒の香りが立ちのぼる大盛をすすりながら、「鶴ヶ城」と「亀の宮」の話の続きを聞く。スパイスの刺激と、歴史の深みが妙にリンクして、味わい深い時間になった。
大内宿は満車のままUターン
12時20分、ツルハドラッグで痒み止めを購入。13時過ぎ、大内宿へ向かうが、平日にも関わらず満車。観光客の波に飲まれぬよう、潔くUターン。
こういう日もある。旅は予定ではなく、流れでできている。
14時過ぎ、道の駅たじまで小休止。ここで「今日どこまで行こうか」と地図を見る。沼田か桐生か迷った末、沼田で宿を探すも満室。結局、桐生駅前の桐盛館に電話して予約を取った。1泊3000円。
神橋、草木湖、そして桐生へ
男鹿川の「かわうみじりばし」で一枚撮影。15時台、給油をすませ(30L、5200円)、日光・神橋をカメラに収める。山々の間を抜け、草木湖に映る夕陽が眩しい。

16時半過ぎ、群馬県入り。17時半には桐盛館へ。1泊5000円。年季の入った宿だが、部屋は広く、風呂が意外に気持ちいい。荷を下ろして一息つく。
焼肉とブログと、501エラーの夜
17時50分、桐生の夜へ。晩飯は焼肉肉匠たけ内。
カルビの脂が舌でとろける。旅の疲れも、雨の冷たさも、すべてこの一瞬で消える。
会話も少なく、ただ「うまいな」とだけ言葉が出た。
戻ってブログを更新しようとすると、まさかの501エラー。
慌ててhtaccessを修正したら復旧。会社のナレッジログにも記録して、ようやく安心して横になった。
この日も、旅と仕事の境界線を行ったり来たり。
そんな暮らしが、今の自分にはちょうどいい。
ほな、また明日!
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