
曇天の十勝で目覚めた朝。ただの移動日のはずが、スポーツカーの群れに囲まれて十勝スピードウェイへ。夜は廃駅の車両で、雨音を肴にひとり晩酌。よければ、一緒に旅気分を味わってみてください。
道の駅おとふけ〜道の駅さらべつピポパ〜十勝スピードウェイ〜道の駅忠類〜道の駅コスモール大樹〜道の駅新冠〜富内銀河ステーション
2025年夏の北海道車中泊の旅(Part)
9日目:2025/08/10 運転時間:5時間58分 走行距離:約261km
【道の駅さらべつ カスタムカー大集結】
曇り。道の駅おとふけで4時10分起床。昨夜は窓を少し開けるだけで快適に寝れた。4時半に出発し、まずは帯広市内の拠点へ。Fan Errorが出たパソコンを取りに行き、ポータブル電源は置いていく。
5時10分、道の駅さらべつピポパへ向かう。昨日の夕方は家族連れがのんびり過ごす静かな雰囲気と、感じのいいスタッフさんが印象的だったので、新冠までの時間調整場所に選んだ。
無料高速が夜間通行止めになっていたが、時間に大差はない。道中、おとつい買ったミニトマトを頬張る。甘い。
朝靄の中を走っていると、「霧氷ビューポイント」の看板を発見。
2.5km先まで寄り道して下見する。ここは冬の訪問候補に。


6時10分到着。昨日の静けさが嘘のように今日はカスタマイズされた車が多く、元気な若者の姿も多い。


会話から察するに、何かレースがあるようだ。
調べると十勝スピードウェイで「十勝夏祭り&HKS HIPER Meeting 第20回記念大会」が開催される日だった。
7時20分出発。十勝スピードウェイ入場ゲートの看板を横目に、前後をスポーツカーの軍団に挟まれて走る。
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【十勝スピードウェイ 偶然の飛び入り観戦】


新冠へ向かうつもりだったが、7時35分に十勝スピードウェイへ入場。入場料1000円。
一般と参加者で駐車場が分かれており、誘導員に「一般?エントリー?」と聞かれ、「いやいや、14年落ちのハイゼットカーゴで出るわけないやろ」と心の中で突っ込む。
会場は痛車からチューニングマシンまで勢揃い。北大工学部の学生も自作マシンで参戦するという。
レース開始までpovoでノマド仕事をこなす。
9時40分に出発。これから入場する車列がずらりと並んでいた。
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【道の駅忠類 ゾウとパンと再会】


9時45分、小雨が降り出す。道の駅忠類でバターはちみつパンを購入。しっとり甘くて美味しい。
10時5分、ナウマンゾウの鳴き声を聞く。記念館はJAF会員割引で200円。Wi-Fi速度は下り40Mbps、上り17.8Mbps。
昨年来たときより展示が充実し、ヒグマの毛皮や骨格標本、地元学生のパネル展も加わっていた。
駐車場近くの「シーニックカフェちゅうるい」に寄ると、去年の来訪を覚えてくれていたスタッフと再会。温かい会話を交わし、10時55分に出発。
【コスモール大樹 初めて立ち寄るロケットの町】


11時10分、通過ばかりだった大樹町に初めて立ち寄る。
ロケット関連の展示が充実し、2005年に風呂場で資金を出し合って始まった打ち上げ話など興味深い。
11時15分に「堀江家」でとんこつラーメンをモバイルオーダーで注文。大盛りもライスもなしで、11時35分に出発。
【富内銀河ステーションで過ごす夕暮れから夜】
富内銀河ステーションでの車中泊は、思わぬ方向転換から始まった。
昼過ぎ、天馬街道の豊美大橋や博清橋で撮影を終えたあと、セブンでコーヒーを買いながらふと思い出したのが、夜に行くつもりだった富内銀河ステーション。
試しに電話してみると、電波良好・電源使用可・飲食OK・徒歩圏に温泉ありという完璧な条件がそろっており、その場で予定を変更した。
道の駅サラブレッドロード新冠で買い出しを済ませ、富内橋を撮影してから現地へ。


到着すると、古い客車やジムニー4台が並ぶ独特の光景が出迎えてくれた。駅構内や客車内を撮影し、ふじ屋商店で宿泊料を支払い、すぐそばの高齢者生涯センターで入浴。
夕方からは車内でノマド作業をしつつ、セイコマの惣菜とトリスウイスキーで晩酌。


18時半から雨。誰もいない電車内で、ウイスキーを炭酸で割りながら作業。これぞ非日常の贅沢。


20時10分、撮影に出るも本降りに。駅舎の待合室で雨宿り。光に照らされた雨粒と列車の窓明かりだけが夜を彩っていた。
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食事メモ
5:15 ミニトマト
10:00 バターはちみつパン
11:30 とんこつラーメン
17:30 晩酌セット(豚丼ほか)
今回訪問したところ
道の駅さらべつ ピポパ
更別村の特産品や観光情報を発信する拠点。名前は電話の発信音「ピ・ポ・パ」に由来。
十勝スピードウェイ
国際自動車連盟(FIA)公認グレード2の本格サーキット。北海道唯一のFIA公認サーキットで、数多の名勝負を生み出してきた。
ナウマンゾウ記念館(道の駅忠類)
ナウマンゾウ化石発掘の歴史や展示が楽しめる資料館。全身骨格標本や発掘当時の模様が再現されている。
道の駅コスモール大樹
宇宙・ロケットをテーマにした展示がある大樹町の道の駅。大樹町が取り組む「航空宇宙産業基地構想」にちなんだ宇宙関連グッズコーナーがある。
サラブレッドロード新冠
サラブレッドのふるさと新冠にある道の駅。
富内銀河ステーション
旧富内駅を活用した観光施設。1986年に廃止された国鉄富内線の拠点駅で、駅舎やホーム、2両の客車が保存されている。国の登録有形文化財に指定されている。
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