【北海道#15-10】道の駅からスピードウェイ、そして銀河ステーションの夜

富内銀河ステーションのホームと駅舎を青い夕景に包んだ夜景写真
ノマドマ

曇天の十勝で目覚めた朝。ただの移動日のはずが、スポーツカーの群れに囲まれて十勝スピードウェイへ。夜は廃駅の車両で、雨音を肴にひとり晩酌。よければ、一緒に旅気分を味わってみてください。

道の駅おとふけ〜道の駅さらべつピポパ〜十勝スピードウェイ〜道の駅忠類〜道の駅コスモール大樹〜道の駅新冠〜富内銀河ステーション

2025年夏の北海道車中泊の旅(Part)
9日目:2025/08/10 運転時間:5時間58分 走行距離:約261km

目次

【道の駅さらべつ カスタムカー大集結】

曇り。道の駅おとふけで4時10分起床。昨夜は窓を少し開けるだけで快適に寝れた。4時半に出発し、まずは帯広市内の拠点へ。Fan Errorが出たパソコンを取りに行き、ポータブル電源は置いていく。

5時10分、道の駅さらべつピポパへ向かう。昨日の夕方は家族連れがのんびり過ごす静かな雰囲気と、感じのいいスタッフさんが印象的だったので、新冠までの時間調整場所に選んだ。

無料高速が夜間通行止めになっていたが、時間に大差はない。道中、おとつい買ったミニトマトを頬張る。甘い。

朝靄の中を走っていると、「霧氷ビューポイント」の看板を発見。

2.5km先まで寄り道して下見する。ここは冬の訪問候補に。

更別村の霧氷ビューポイント案内看板
冬に訪れたい霧氷ビューポイントの案内板

6時10分到着。昨日の静けさが嘘のように今日はカスタマイズされた車が多く、元気な若者の姿も多い。

観光と物産の拠点、道の駅さらべつピポパ

会話から察するに、何かレースがあるようだ。

調べると十勝スピードウェイで「十勝夏祭り&HKS HIPER Meeting 第20回記念大会」が開催される日だった。

7時20分出発。十勝スピードウェイ入場ゲートの看板を横目に、前後をスポーツカーの軍団に挟まれて走る。

このときの詳細はこちら▼

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【十勝スピードウェイ 偶然の飛び入り観戦】

十勝スピードウェイの計測タワー横を走る参加車両
曇天のサーキットにエンジン音が響く。

新冠へ向かうつもりだったが、7時35分に十勝スピードウェイへ入場。入場料1000円。

一般と参加者で駐車場が分かれており、誘導員に「一般?エントリー?」と聞かれ、「いやいや、14年落ちのハイゼットカーゴで出るわけないやろ」と心の中で突っ込む。

会場は痛車からチューニングマシンまで勢揃い。北大工学部の学生も自作マシンで参戦するという。

レース開始までpovoでノマド仕事をこなす。

9時40分に出発。これから入場する車列がずらりと並んでいた。

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【道の駅忠類 ゾウとパンと再会】

ナウマンゾウ記念館に展示された全身骨格標本
忠類のシンボル、迫力のナウマンゾウ全身骨格標本

9時45分、小雨が降り出す。道の駅忠類でバターはちみつパンを購入。しっとり甘くて美味しい。

10時5分、ナウマンゾウの鳴き声を聞く。記念館はJAF会員割引で200円。Wi-Fi速度は下り40Mbps、上り17.8Mbps。

昨年来たときより展示が充実し、ヒグマの毛皮や骨格標本、地元学生のパネル展も加わっていた。

駐車場近くの「シーニックカフェちゅうるい」に寄ると、去年の来訪を覚えてくれていたスタッフと再会。温かい会話を交わし、10時55分に出発。

【コスモール大樹 初めて立ち寄るロケットの町】

コスモール大樹に展示された全長ロケット模型
宇宙の町・大樹町を象徴する、迫力のロケット展示

11時10分、通過ばかりだった大樹町に初めて立ち寄る。

ロケット関連の展示が充実し、2005年に風呂場で資金を出し合って始まった打ち上げ話など興味深い。

11時15分に「堀江家」でとんこつラーメンをモバイルオーダーで注文。大盛りもライスもなしで、11時35分に出発。

【富内銀河ステーションで過ごす夕暮れから夜】

富内銀河ステーションでの車中泊は、思わぬ方向転換から始まった。

昼過ぎ、天馬街道の豊美大橋や博清橋で撮影を終えたあと、セブンでコーヒーを買いながらふと思い出したのが、夜に行くつもりだった富内銀河ステーション。

試しに電話してみると、電波良好・電源使用可・飲食OK・徒歩圏に温泉ありという完璧な条件がそろっており、その場で予定を変更した。

道の駅サラブレッドロード新冠で買い出しを済ませ、富内橋を撮影してから現地へ。

青い塗装が剥がれ、経年劣化の跡が残る古い客車。窓には青みがかったガラスが並び、側面にはかつての黄色いラインがかすかに残っている。
歴史を刻む古い客車。静かに線路脇に佇み、過ぎ去った時代を物語っている。

到着すると、古い客車やジムニー4台が並ぶ独特の光景が出迎えてくれた。駅構内や客車内を撮影し、ふじ屋商店で宿泊料を支払い、すぐそばの高齢者生涯センターで入浴。

夕方からは車内でノマド作業をしつつ、セイコマの惣菜とトリスウイスキーで晩酌。

車両内のテーブルに並ぶ晩酌セット。トリスウイスキー、サッポロクラシック、総菜やおつまみがずらりと並ぶ。
富内銀河ステーションの車両で迎える夜。トリスとクラシックで乾杯し、北海道の味とともにゆったりとした時間を楽しむ。

18時半から雨。誰もいない電車内で、ウイスキーを炭酸で割りながら作業。これぞ非日常の贅沢。

北海道むかわ町の富内銀河ステーションの夜景。廃線ホームの車両窓辺に置かれたウイスキー「トリス」の瓶と、灯りがともる駅舎が幻想的に映る。
夜の銀河ステーションに浮かぶトリス瓶と駅舎の灯り。

20時10分、撮影に出るも本降りに。駅舎の待合室で雨宿り。光に照らされた雨粒と列車の窓明かりだけが夜を彩っていた。

このエピソードの詳細はこちら▼

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食事メモ

5:15 ミニトマト

10:00 バターはちみつパン

11:30 とんこつラーメン

17:30 晩酌セット(豚丼ほか)

今回訪問したところ

道の駅さらべつ ピポパ

更別村の特産品や観光情報を発信する拠点。名前は電話の発信音「ピ・ポ・パ」に由来。

十勝スピードウェイ

国際自動車連盟(FIA)公認グレード2の本格サーキット。北海道唯一のFIA公認サーキットで、数多の名勝負を生み出してきた。

ナウマンゾウ記念館(道の駅忠類)

ナウマンゾウ化石発掘の歴史や展示が楽しめる資料館。全身骨格標本や発掘当時の模様が再現されている。

道の駅コスモール大樹

宇宙・ロケットをテーマにした展示がある大樹町の道の駅。大樹町が取り組む「航空宇宙産業基地構想」にちなんだ宇宙関連グッズコーナーがある。

サラブレッドロード新冠

サラブレッドのふるさと新冠にある道の駅。

富内銀河ステーション

旧富内駅を活用した観光施設。1986年に廃止された国鉄富内線の拠点駅で、駅舎やホーム、2両の客車が保存されている。国の登録有形文化財に指定されている。

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WILD GEESE
404: ページが見つかりませんでした | WILD GEESE 軽自動車で始める車中泊。ノマドワークをしながら自由に旅する暮らし。元テレビAD&銀行員が実践する、快適で経済的なモバイルライフ術。

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