
達古武キャンプ場から霧の釧路湿原、和商市場の勝手丼や牡蠣、そして新しくなった道の駅こいといにもビックリ!鹿追のそばとかつカレーまで。偶然の出会いと地元の人の話に心あたたまる旅3日目。
よければ、一緒に旅気分を味わってみてください。
達古武オートキャンプ場〜細岡展望台〜釧路湿原駅〜釧路和商市場〜道の駅しらぬか恋問館〜豊頃大橋〜十勝エアポートスパそら〜そば処かとう(鹿追)〜平山旅館(鹿追)〜びっくり寿司(鹿追)
達古武から釧路湿原・勝手丼・こいとい・鹿追そばまで
2025年夏の北海道車中泊の旅(Part15)
3日目:2025/08/04 運転時間:約4時間35分 走行距離:約231km
達古武オートキャンプ場でのノマドワーク事始め
朝4時半、達古武オートキャンプ場のロッジで目覚める。昨夜、紳士たるもの奥さんにエアマットを譲った結果、床の硬さがダイレクトに腰に響いた一夜であった。関西の男は優しさで腰を痛めるのである。
管理棟のバルコニーで回線速度を測定すると下り1.91、上り0.39mbpsという、まあ控えめに言って「昭和のダイヤルアップ」を思い出させる数値が表示された。5時からロッジで胡坐をかいて仕事を始めるも、腰の痛みが限界突破である。奥さんに場所移動を提案するが、「ここが居心地いいからもう少しいたい」との返事。女性の「もう少し」ほど時間の概念が謎な言葉はない。
7時にセンターハウスが開くと、速攻でテーブル席へ移動。「バッテリーがなくなるまではここで頑張ろう」という、現代ノマドワーカーの新しい勤務体系である。8時10分、記事のタイトルを整理し、8時45分からは奥さんと夢ヶ丘展望台への遊歩道を散策する。
しかし曇天である。最後の登りを前に、この曇り空と登山の辛さを天秤にかけた結果、引き返すことに決定。これはもう、引き返し一択やろという大人の判断力である。
細岡展望台での野生動物との邂逅
9時40分、荷物を片付けて細岡展望台へ向かう。9時55分、展望台駐車場に到着し、釧路湿原の絶景を堪能する。奥さんがビジターズラウンジで休憩している間、私は釧路湿原駅まで足を延ばす。
駅前でキタキツネと遭遇。「こんにちは」と挨拶すると、向こうもこちらを見つめ返してくれた。北海道では人間と野生動物の距離感が絶妙である。関西では考えられない光景だ。
釧路地産地消センター ロ・バザールという名の現実
11時、釧路町地産地消センター「ロ・バザール」に到着。道の駅のような雰囲気で、隣には別保ツリーハウスがあったが、月曜日の休館日という現実に直面。11時でもレストランが閉まっているという、地方あるある現象である。給油で285km走行、20Lで3300円。北海道のスケール感は燃料代でも実感する。関西人には距離感がつかめない世界だ。
和商市場での勝手丼マーケティング論
11時半、釧路和商市場に到着。地下駐車場が2時間無料というのは観光客には嬉しい配慮である。釧路駅でJR釧路支社5周年記念の「北・大地のうねり」彫刻を撮影し、駅前には6階建ての「SENSHOKAN BLD」が売りに出されているという、地方都市のリアルを目の当たりにする。
12時に奥さんと合流し、牡蠣酢と牡蠣のチーズ焼きを堪能(800円×2個)。勝手丼を注文した奥さんによると、刺身の値札で北海道産だけが黄色いらしい。結果として北海道産ばかり選んでしまったとのこと。これはもう、マーケティングの勝利やな。見事に術中にハマっている。
道の駅しらぬか恋問館の華麗なる変身
13時、道の駅しらぬか恋問館に到着すると、まるで別の施設のようにリニューアルされている。場所も変わり、トイレも綺麗になってコインランドリー、シャワー・サウナまで完備。24時間利用可能なトイレは旅人には神である。RVパークも併設され、4月29日にオープンしたばかりのピカピカ施設だ。
Wi-Fi速度をトイレ前で測定すると下り38.5、上り189mbpsという、先ほどの達古武とは月とスッポンの差である。設備格差を痛感する瞬間である。
鹿追、月曜日という名の魔物
13時20分に道の駅を出発。13時50分、馬主来を超えた地点で廃屋と霧の湖を撮影。左に海、右にサバンナという、まさに北海道らしい風景が広がる。霧がより印象的な雰囲気を演出している。
14時43分、豊頃大橋で撮影。しかし、焼肉まるよしと煮込みジンギスカン大阪屋が月曜日休みという事実に直面。これが「月曜日の罠」である。今夜は晩飯難民になってしまうのか?関西人にとって食事難民ほど切ない状況はない。
十勝エアポートスパそらでの意外な発見
15時30分、十勝エアポートスパそらに到着。サウナを利用しない奥さんに配慮し、今回はサウナは1回のみ。温泉で小学生の入浴マナーの素晴らしさに感動する。温泉何回連れて行ってもらってるんやろうな、この子は。
16時15分に温泉を出ると、駐車場でオズワルド伊藤にそっくりな人を発見。よく見ると本物のオズワルド伊藤やった!車とスタッフのTシャツから「オズブラウン」のロケだと判明。こんな偶然もあるもんである。関西のお笑いファンとしては嬉しい遭遇だ。
インターネット回線速度は下り28.5mbps、上り4.43mbps。16時半、鹿追ほびっくり寿司に電話で営業確認をすると営業中とのこと。晩飯難民は回避である。
鹿追「初そば かとう」三度目の正直
17時、根室大橋を渡って撮影。17時半、道の駅鹿追前の蕎麦屋「かとう」に到着。3度目にして、ようやく営業時間内に到達した!もちろん即入店である。
奥さんは山わさび、私は冷たい蕎麦に温かい出汁の鶏ごぼうつけそばとごぼう天を注文。若いご夫婦で経営され、店内は清潔感にあふれ、奥さんの笑顔にも癒やされる。お客が帰った後の掃除の手際を見て、なるほど、これがプロの仕事かと感心した。
18時に店を出ると、8月上旬なのに外の涼しさが心地よい。これぞ北海道の醍醐味である。関西の蒸し暑さとは大違いだ。
平山旅館での安らぎ
18時、平山旅館にチェックイン。1階101号室で、窓を開けると駐車場が見える。風呂は夜9時まで、朝は5時から10時までシャワーのみという、昔ながらの旅館スタイルである。
光回線があり、下り19mbps、上り22.3mbpsという安定した速度。18時10分から部屋で仕事を開始し、18時40分からは瓶ビールを頼んで作業継続。洗濯機が2台あり無料で使えるのは長期旅行者には助かる。19時50分、12回目の旅のタイトル変更をアップロード。
びっくり寿司での鹿追愛に包まれて
夜、びっくり寿司へ向かう。目当てのチョウザメ御膳は1匹捌く必要があるため1人前3300円で5人前からの予約が必要とのこと。5人揃わなくても16500円払えば作ってくれるという、なかなかハードルの高いメニューである。生簀のちびチョウザメは観賞用やった。
気を取り直してビールと刺盛り、梅紫蘇巻を注文。どれも「ほんまに1人前か?」と疑うほどのボリューム。カツカレーの肉厚さには度肝を抜かれた。
隣の清水ミチコ似の常連おばさんから鹿追の話を聞く。冬場は23km離れた凍った然別湖に20日間通ってカマクラなどを作るらしい。然別コタンは冬場の農閑期における働く場所を創出する側面もあるという、地域経済の実情を垣間見た。なるほど、よく考えられた仕組みである。
大将からはジオパークビジターセンターを強く勧められた。この店は大将も地元客も相変わらず鹿追愛にあふれている。ビール2本、刺身盛、梅紫蘇巻、カツカレーで5330円。関西の感覚からすると破格のコストパフォーマンスである。
今日はこのあたりでお開きとしよう。北海道の夏は、予想外の出会いと発見に満ちているのである。
ほま、また明日!
今回訪問したところ
達古武オートキャンプ場
釧路湿原に近い湖畔のキャンプ場。ロッジや散策路も整備され自然豊か。
細岡展望台
釧路湿原を一望できる展望台。霧の湿原風景が印象的。
釧路和商市場
名物「勝手丼」で知られる市場。新鮮な海産物や飲食店が集まる。
道の駅しらぬか恋問館
2024年にリニューアル。RVパークやシャワー、コインランドリー完備。
十勝エアポートスパそら
帯広空港近くの温泉施設。サウナや食事も楽しめ、旅人に人気。
そば処かとう(鹿追)
鹿追町の人気蕎麦店。鶏ごぼうつけそばや山わさびそばが名物。
平山旅館(鹿追)
鹿追町中心部の旅館。光回線やランドリーもあり快適な滞在が可能。
びっくり寿司(鹿追)
地元客に愛される寿司店。刺盛りやカツカレーも評判。
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