【北海道#14-7】知床・開陽台・釧路湿原 ― 地球を感じる旅路

広大な緑の山を背景に、駐車場に停まる白い軽バン。快晴の青空が広がる北海道の風景。
なりさん

知床の滝とパネル展示と間欠泉、開陽台の絶景、そして痒みに耐える夕暮れの湿原。自然に挑み、感動し、時に刺されながらも走り抜けた394kmの夏の一日。
よければ、一緒に旅気分を味わってみてください。

クリオネキャンプ場〜オシンコシンの滝〜三段の滝〜道の駅うとろ〜知床自然センター〜知床世界遺産センター〜知床峠〜知床羅臼ビジターセンター〜純の番屋〜開陽台〜細岡展望台〜帯広拠点〜道の駅おとふけ

目次

斜里から知床、開陽台へ。虫刺されも夏旅の一部

2025年夏の北海道車中泊の旅(Part14)
7日目:2025/07/23 運転時間:約9時間58分 走行距離:約394km

朝日のクリオネキャンプ場を出発

斜里のクリオネキャンプ場で目覚めた時刻は4時半。すぐに支度をして出発。

前日の宿泊の様子はこちら▼

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5時、斜里新大橋を渡る。昭和46年11月竣工の橋。橋の下には朝霧が漂い、幻想的な風景に思わずシャッターを切った。

北海道・斜里町の斜里大橋から望む川と山々の風景。朝霧が川面を包み込み、奥には知床連山が雄大にそびえる。
斜里新大橋からの朝の景色。
霧に包まれた川と、遠くに浮かぶ知床の山々。

斜里新大橋の詳細情報はこちら▼

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オシンコシンの滝 朝の滝巡りと海別岳

5時56分、海岸線に出る。潮の香りが鼻先をかすめる。334号線をひたすら東へ。

ミルフィーユのように折り重なる山々と、正面からぶつかってくる朝陽が美しい。

6時15分、オシンコシンの滝。階段を登ると霧のようなミストが顔に当たって心地いい。

朝の光を受けるオシンコシンの滝とオホーツク海の眺め
朝日が差し込み、白く輝く水流が美しい。

滝壺近くの空気は涼しく、体がリセットされていく感じがした。

オシンコシンの滝の詳細はこちら▼

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6時50分、三段の滝。規模は小さめやけど、ひっそりとした佇まいに惹かれた。

7時に弁財岩、そして7時7分には道の駅うとろに到着。

キャンピングカーや車中泊の車がびっしり30台以上。夏の知床は賑わっている。

知床自然センターで“ノノオト”を知る

8時、知床自然センターへ。シューズを借りてフレペの滝へ向かう人たちを横目に、メガスクリーンシアターへ。

映画『知床の冒険』を観る。自然との共存とは何か。考えさせられる内容だった。

知床自然センターの詳細情報はこちら▼

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また、「ノノオト」の写真展が印象的だった。若い世代が知床を守ろうとする姿に、少し胸が熱くなる。

「ノノオト」は、知床の自然を守るためのプロジェクトのひとつ。

写真展は「自然公園法第37条」や「知床国立公園管理計画書」に基づき、野生動物との適切な距離を保ちながら撮影されたものだ。

ノノオトについての詳細はこちら▼

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世界遺産センターと峠の風

9時20分、知床世界遺産センターへ。巨大パネルが並び、知床の歴史・生態系を丁寧に解説。

UTARIのTシャツ(3410円)を購入。旅の記念にちょうどいい。

10時20分、知床峠。羅臼岳を背景に、愛車と一緒に記念撮影。

夏空のもと、雄大な山を背に駐車する白い軽バン(ハイゼットカーゴ)
北の大地、どこまでも続く夏の旅。

知床峠の詳細情報はこちら▼

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羅臼ビジターセンターとノマドとライフセーバーのお兄さん

11時、羅臼ビジターセンターで映像鑑賞。Wi-Fiの速度は下り98.4Mbps、上り2.0Mbps。VPNで仕事開始。

知床羅臼ビジターセンター館内のテーブルでノマドワーク。雑誌やパンフレットが並ぶ中、ノートパソコンを広げて作業している。
館内の一角でノマドワーク。フリーWiFiが使え、観光情報や自然関連の冊子も揃っている。

合間に、インフォメーションのお兄さんに間欠泉の時間を確認。このお兄さん、ライフセーバー出身とのこと。なるほど納得の体格や。

12時22分、予定通りに間欠泉が噴き出す!動画撮影成功。そのあと、ノースフェイスの黒い知床Tシャツを購入(6000円)。

羅臼ビジターセンターの詳細はこちら▼

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「北の国から」純の番屋でつぶ貝と海鮮丼

13時、道の駅羅臼に寄るつもりが、駐車場は満車。仕方なくそのまま通り過ぎた直後、「北の国から純の番屋」という看板が目に飛び込んできた。

最初は「観光客向けの食堂だろう」と通り過ぎたが、心のどこかで引っかかり、500m先で思わずUターン。13時10分、純の番屋に到着。

店内は観光客向けの雰囲気だっかが、つぶ貝の刺身がうまい。海鮮丼もうまい!ノンアルで流し込んだ。

北の国から純の番屋の海鮮丼セット。エビ、サーモン、ホタテ、イクラなどが盛られた丼に、つぶ貝の刺身、小鉢、味噌汁、ノンアルコールビールが並ぶ。
つぶ貝の刺身と海鮮丼の贅沢ランチ。

「北の国から」純の番屋の詳細はこちら▼

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地球の丸さを体感する、開陽台へ

釧路へ向かう途中、中標津の看板を見て思わず方向転換。15時、開陽台に到着。

270mの高さから360度パノラマ。ほんまに、地球は丸かった。

開陽台展望館の正面全景。青空の下、円形の建物から左右に伸びる階段が特徴的。
地平線を望む拠点、開陽台展望館の堂々たる姿1。
開陽台から望む地平線。ゆるやかな弧を描く水平線が、地球の丸さを感じさせる雄大な景色。
大地と空が溶け合うように広がり、地球の丸さを実感できる。

1階展望館のショップのおじいちゃんとおばあちゃんが、いい笑顔で接客してくれた。しあわせのはちみつソフト(550円)も絶品。

開陽台の詳細はこちら▼

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細岡展望台の夕陽と、痒みとの闘い

細岡展望台から望む阿寒岳のシルエット。夕暮れの空がグラデーションに染まり、湿原に静けさが広がる情景。
湿原の向こうに浮かぶ阿寒岳の稜線。沈んだ太陽の余韻を背に、影絵のように佇むその姿は、悠久の時間を感じさせる。

この日は天気にも恵まれてたので、夕陽を狙って細岡展望台へ向かうことに。

18時10分、駐車した瞬間、ブヨの大群に襲われる。脚を中心に20ヶ所以上刺される。なんとか展望台まで登り、18時50分に日没。

景色は素晴らしかったが、痒みも同じくらい印象に残った。(笑)

この日の景色はぜひ見てもらいたい。

細岡展望台から見た釧路湿原の写真集です▼

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帯広へ。温泉→シャワー→おとふけへ

音更方面に向かうも、いつもの鳳乃舞温泉には寄らずにシャワーで済ませる判断に切り替え。とにかく早く患部を冷やしたい。

22時15分、帯広拠点でシャワー。くわれたところを水で洗い流す。

22時55分、道の駅おとふけへ。23時15分、就寝。

窓を少し開けて寝たら快適。虫も入ってこず、ようやく、痒みの夜が終わった。

今回訪問したところ

クリオネキャンプ場

知床半島の付け根、斜里町にある天然温泉・芝生サイト・コテージ・ゲストハウス併設のキャンプ場。

オシンコシンの滝

知床八景にも選ばれる斜里町の代表的な滝。国道334号沿いにあり、岩肌を駆け下りる迫力の二筋の滝は「双美の滝」とも呼ばれる。

三段の滝

オシンコシンの滝から北東に約1kmの場所にある、落差約20~30mの段瀑。駐車場と木橋から観賞可能で、静かなスポット。

道の駅うとろ・シリエトク

知床の玄関口・ウトロにある「番屋」風の道の駅。

知床自然センター

知床国立公園内、各種トレッキング・アクティビティの拠点。

知床世界遺産センター

知床の自然保護・利用マナー・ヒグマ対策などを学べる解説展示拠点。

知床峠

国道334号知床横断道路の頂上、標高738m。羅臼岳と国後島、天気が良ければ圧巻のパノラマ。

知床羅臼ビジターセンター

羅臼側の知床国立公園拠点。知床の自然・歴史・文化やシャチ等海の生き物の展示が充実。

純の番屋

羅臼港近くの人気海鮮食堂。「北の国から」ロケ舞台の小屋建築。

開陽台

中標津町のランドマーク、標高270mの丘から330度の大パノラマ。

細岡展望台

釧路湿原東側に位置し、蛇行する釧路川と湿原を一望。美しい夕日と静かな大自然が魅力。

道の駅おとふけ(なつぞらのふる里)

2022年移転オープン、地元食材使用の飲食店・農産物販売所・土産ショップなどが充実。車中泊者にもやさしい。

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