道の駅おとふけ〜鳳乃舞温泉〜肉のびっくり市〜帯広畜産大学(寮祭)〜道の駅なかさつない
小雨の帯広、父と息子と釜めし
2025年春の北海道車中泊の旅(Part13)
2日目:2025/06/22
運転時間:約1時間15分 走行距離:約34.5km(目安)
早朝の道の駅おとふけで深呼吸
道の駅おとふけ、朝5時50分起床。車内は冷えていて、慌てて厚手の毛布を引っぱり出す。小雨のにおいがする朝、車外に出て背筋を伸ばし、深く息を吸う。

駐車場をぐるっと見渡すと、そこには高齢者のカップル、小さな子を連れた家族、そしてワイシャツ姿で歯を磨く男性。たしかに、いろんな人たちの拠点になってるんやなと実感する。
次の長期滞在に備えて、エンジンルームに防鼠シールを貼り付け。北海道のねずみ対策は、侮ったらあかん。
鳳乃舞で整う日曜の朝風呂
6時半、セイコーマート緑陽店でノンアルサワーとコーヒーを買って、6時40分には鳳乃舞へ。ここの露天風呂、いつも空いてて貸切気分だったが、今日は違った。日曜の朝、駐車場はほぼ満車。ナンバーを見たら、道外のものも多く、おそらく車中泊組だろう。

サウナでしっかり汗を流し、札内川の伏流水にじっくり身を沈める。……あぁ、これやな。身体が「整いました」と言っている。
8時すぎには休憩所で洗濯。今回は着替え1組なので、コインランドリーで小まめに対応。自由度が上がる旅のスタイル。

柳月の行列と、驚きのびっくり市
9時すぎに温泉を出て、道中で青い車が田んぼに突っ込んでるのを目撃。気を引き締める。9時5分には柳月本店前。すでに名物「三方六」の切れ端を求める長蛇の列。さすがやな。
9時24分、「肉のビックリ市 生鮮市場」に到着。ウニがおいしかったので、開店と同時に「生鮮市場」に行ったんやけど、まさかの……前日(土曜日)で完売。はやっ。
でも、その代わりにズワイガニ1杯1000円を見つけて、「え、めっちゃ安っ!」て言うたら、
すぐさま店のおばちゃんが「え、大阪の人?」と身を乗り出してきた。
「万博、行った?」「行きましたよ、2週間前」
「ええなぁ〜〜!行きたいけど、うちはここ(市場)営業してるから行けんのよ!」
その言葉に、思わず笑ってしもて、
「でも、おかげでこんなおいしいもんが買えてますわ。ほんま感謝です」って返したら、
おばちゃん、ちょっとだけ照れながらもキリッとして、こう言うてくれた。
「じゃあ、虎杖浜のたらこ、絶対買っていき。冗談ぬきで。ズワイより値打ちあるよ」
それやったらもう、買うしかないやん。
ズワイガニは、なんと2杯で1500円にしてくれた。
虎杖浜のたらこは1000円。
そして、なんとなく手に取ったホタテ子が100円──これがまた、想像以上にええ仕事してくれたんよな。



帯広畜産大学の寮祭と、ダチョウそば
10時すぎにはいったん部屋に戻って、冷蔵庫に仕入れた食材を詰め込み、10時15分には帯広畜産大学の寮祭へ。息子と合流。




サークルごとの温度差が露骨で、ガンガン声をかけてくるところもあれば、「いや、来んといて」みたいな静かなとこも。これがまた面白い。
お目当ては「ダチョウそば」。一杯400円。肉はダチョウのもも。牛レバーを少し固くしたような食感でクセはない。配膳の学生が「これ200gで1600円もするんです!」と熱弁。ええやん、学生さん。しっかり楽しみや!
ノンアルとたらこ、もち米実験の午後
部屋に戻ってもち米を炊き、カニをほぐし、甲羅で出汁を取る。これは一時間がかりの仕事。でもこれが最高に楽しい。




ノンアルで口をリセットしてから、たらこ、そしてホタテ子。口内でのリレーが、ちょっとした劇場になる。たらこの塩味の余韻と、ホタテ子の奥ゆかしい旨味の連続は……至福。






夕方には釜めし3連発。たらこ+カニのバター醤油焼きおにぎり。もち米の奥深さに感動。鯛は失敗。でも蒸し直しでリカバリー。
道の駅なかさつないで車中泊
21時には道の駅中札内へ移動。昨夜の帯広と比べて、ここは静か。星が見えた。
……食って、湯に浸かって、笑って、語って。そういう一日やった。
ほな、また明日!