【北海道#13-2】ズワイガニと虎杖浜たらこでモチ米救済とダチョウそば(帯広)

発泡スチロールに氷と一緒に並ぶズワイガニ。大ぶりの甲羅と足が目を引き、赤いゴムでしっかりと束ねられている。青い手袋の店員が横に立ち、手書きの木札に『ズワイガニ 1000円』と書かれている。
ノマドマ

道の駅おとふけからスタートし、帯広の市場でズワイガニなどの新鮮な海の幸を格安で手に入れます。帯広畜産大学の寮祭では名物「ダチョウそば」を堪能。夜は手に入れた食材で豪華な車中泊飯を楽しみ、道の駅なかさつないへ。十勝の食を満喫した1日の記録です。
よければ、一緒に旅気分を味わってみてください。

🚗 道の駅おとふけ〜鳳乃舞温泉〜肉のびっくり市〜帯広畜産大学(寮祭)〜道の駅なかさつない

目次

小雨の帯広、父と息子とモチ米の釜めしおにぎり。それ、おこわ?!

2025年春の北海道車中泊の旅(Part13)
2日目:2025/06/22
運転時間:約1時間15分 走行距離:約34.5km(目安)

早朝の道の駅おとふけで深呼吸

道の駅おとふけ、朝5時50分起床。車内は冷えていて、慌てて厚手の毛布を引っぱり出す。小雨のにおいがする朝、車外に出て背筋を伸ばし、深く息を吸う。

ハイゼットカーゴ

駐車場をぐるっと見渡すと、そこには高齢者のカップル、小さな子を連れた家族、そしてワイシャツ姿で歯を磨く男性。たしかに、いろんな人たちの拠点になってるんやなと実感する。

次の長期滞在に備えて、エンジンルームに防鼠シールを貼り付け。北海道のねずみ対策は、侮ったらあかん。


鳳乃舞で整う日曜の朝風呂

6時半、セイコーマート緑陽店でノンアルサワーとコーヒーを買って、6時40分には鳳乃舞へ。ここの露天風呂、いつも空いてて貸切気分だったが、今日は違った。日曜の朝、駐車場はほぼ満車。ナンバーを見たら、道外のものも多く、おそらく車中泊組だろう。

鳳乃舞温泉外貨

サウナでしっかり汗を流し、水風呂にじっくり身を沈める。……あぁ、これやな。身体が「整いました」と言っている。

8時すぎには休憩所で洗濯。今回は着替え1組なので、コインランドリーで小まめに対応。自由度が上がる旅のスタイル。

コインランドリー

柳月の行列と、驚きのびっくり市

9時すぎに温泉を出て、道中で青い車が田んぼに突っ込んでるのを目撃。気を引き締める。9時5分には柳月本店前。すでに名物「三方六」の切れ端を求める長蛇の列。さすがやな。

9時24分、「肉のビックリ市 生鮮市場」に到着。ウニがおいしかったので、開店と同時に「生鮮市場」に行ったんやけど、まさかの……前日(土曜日)で完売。はやっ。

でも、その代わりにズワイガニ1杯1000円を見つけて、「え、めっちゃ安っ!」て言うたら、
すぐさま店のおばちゃんが「え、大阪の人?」と身を乗り出してきた。

「万博、行った?」「行きましたよ、2週間前」
「ええなぁ〜〜!行きたいけど、うちはここ(市場)営業してるから行けんのよ!」

その言葉に、思わず笑ってしもて、
「でも、おかげでこんなおいしいもんが買えてますわ。ほんま感謝です」って返したら、
おばちゃん、ちょっとだけ照れながらもキリッとして、こう言うてくれた。

「じゃあ、虎杖浜のたらこ、絶対買っていき。冗談ぬきで。ズワイより値打ちあるよ」

それやったらもう、買うしかないやん。

ズワイガニは、なんと2杯で1500円にしてくれた。
虎杖浜のたらこは1000円。
そして、なんとなく手に取ったホタテ子が100円──これがまた、想像以上にええ仕事してくれたんよな。


帯広畜産大学の寮祭と、ダチョウそば

10時すぎにはいったん部屋に戻って、冷蔵庫に仕入れた食材を詰め込み、10時15分には帯広畜産大学の寮祭へ。息子と合流。

サークルごとの温度差が露骨で、ガンガン声をかけてくるところもあれば、「いや、来んといて」みたいな静かなとこも。これがまた面白い。

お目当ては「ダチョウそば」。一杯400円。肉はダチョウのもも。牛レバーを少し固くしたような食感でクセはない。配膳の学生が「これ200gで1600円もするんです!」と熱弁。ええやん、学生さん。しっかり楽しみや!


ノンアルとたらこ、もち米実験の午後

部屋に戻ってもち米を炊き、カニをほぐし、甲羅で出汁を取る。これは一時間がかりの仕事。でもこれが最高に楽しい。

ノンアルで口をリセットしてから、たらこ、そしてホタテ子。口内でのリレーが、ちょっとした劇場になる。たらこの塩味の余韻と、ホタテ子の奥ゆかしい旨味の連続は……至福。

夕方には釜めし3連発。たらこ+カニのバター醤油焼きおにぎり。もち米の奥深さに感動。鯛は失敗。でも蒸し直しでリカバリー。

道の駅なかさつないで車中泊

21時には道の駅中札内へ移動。昨夜の帯広と比べて、ここは静か。星が見えた。

……食って、湯に浸かって、笑って、語って。そういう、よき一日。


ほな、また明日!

今回のノマドマのスナップ

ダチョウサークルのブースの前のノマドマ
ダチョウそばをいただきました!

今回訪問したところ

道の駅おとふけ

広い敷地と地域の特産を活かしたグルメが評判の道の駅です。十勝産農畜産物の直売所や多彩な飲食施設があり、毎月キッズイベントやワークショップなども開催。地元の味覚や体験を一年中楽しめる、地域交流拠点となっています。

帯広畜産大学

食と農のプロフェッショナルを育成する国立大学です。畜産・農業・食品分野の教育や研究が活発で、公開講座や一般向けイベントも随時実施。広大なキャンパスでは地域や海外と連携したさまざまな取り組みも進められています。

道の駅なかさつない

帯広から南方面へのアクセス良好な道の駅で、新鮮な地元野菜やグルメ、ドライブや休憩に便利な施設が揃います。地元特産品や飲食店のほか、周辺観光の拠点としても利用しやすいスポットです。

関連リンク

あわせて読みたい
【北海道の旅#13アーカイブ】2025年6月・車中泊まとめ PCトラブルから始まった6日間。帯広の生鮮市場と釧路湿原の夕陽に驚き、鹿追では“呑める道の駅”、新冠では最高のノマドプレースを発見。2025年6月21日〜26日の北海道車...

おすすめ記事

あわせて読みたい
旅ログ期間別一覧 日本を車中泊で旅した記録を、期間別にまとめました。思い出のルートや出会いを一緒にたどってみませんか。 2025年の旅ログ期間別一覧 【北海道の旅#14アーカイブ】2025...
あわせて読みたい
WILD GEESEについて ― 毎月、北海道に通う車中泊の旅ログ 息子の受験をきっかけに始まった、帯広への車中泊の旅。LCCと、北海道で手に入れた軽バンを相棒に、旅は今も続いています。いまでは北海道に限らず、全国をめぐりながら...
軽自動の車中泊を簡単シンプルに実現する方法!
シン・軽バンライフとは軽自動車で軽く非日常を楽しむ
あわせて読みたい
自由なワーケーション:軽バン車中泊で全国ノマドワーク 日本の軽バンライフでワーケーションとノマド旅を満喫!北海道を拠点に全国を巡る移動オフィス&ホテル、バンカスタムの魅力を紹介。 週末の軽バンライフを始めたきっか...
created by Rinker
¥64,900 (2025/08/16 11:42:08時点 楽天市場調べ-詳細)
あわせて読みたい
軽自動車で車中泊!フラット化を難易度別に徹底解説 初心者も安心!簡単で低コストなフラット化の方法や便利アイテムを紹介 軽自動車で車中泊を楽しみたいけれど、「がっつりDIYをするのはちょっと……」という方に向けて、...
あわせて読みたい
軽自動車紹介 車中泊に使用している軽自動車 車中泊に利用している車を紹介するよ! ダイハツ ハイゼットカーゴ(クロ) 初年度登録:2013年9月1日購入時の走行距離:135000km超購入...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次