おしゃれな浦河の街並みから岬へ
16時15分、浦河市街を走っていると、思わぬ光景に出会った。
電柱がなく、配線は地中に埋設され、街灯もデザイン性の高いものが並ぶ。北海道の田舎町にしては随分と洗練された街づくりである。こうした細部への配慮が、街全体の印象を大きく左右するのだと改めて実感した。
鹿の楽園と自然保護の取り組み
襟裳岬へ向かう急坂のあたりで、興味深い光景に出会う。
鹿が暮らす区域に柵が設置されており、どうやら保護エリアのようだ。野生動物と人間の共存を図る取り組みなのだろう。北海道らしい自然保護の姿勢を目の当たりにした。
風の館で出会ったゼニアザラシ

17時20分、襟裳岬「風の館」に到着。
親切なスタッフに案内され、望遠鏡を覗くと岩の上にゼニアザラシの姿を発見。丸い体をのんびり横たえている姿はなんとも愛らしい。
厳しい自然の中で生きる彼らとの出会いは、旅の特別な瞬間となった。

風速25mの世界を体感する
この館の目玉は「風速25m体験」。
1月から3月には週に1度は25m級の風が吹くという説明に驚かされる。しかし実際に体験してみると、その迫力は想像を超えていた。
25mの風では前に歩けない。
普通に立っていることすら難しく、全身で風に押し戻される。襟裳岬が「風の岬」と呼ばれる理由を、身をもって理解した瞬間であった。
冬の岬がいかに過酷な環境なのか、その片鱗を体感することができた。
※風の音がすごいので再生されるときは音量にご注意ください。
映像で学ぶ襟裳の真実
館内の映像シアターでは、襟裳岬の自然や歴史を紹介する映像が上映されていた。
荒波と強風の中で生き抜く人々の営みが描かれ、単なる観光地ではなく「自然と共に生きる現場」であることを知ることができる。
最果ての地が教えてくれるもの
18時、いよいよ岬そのものを見学。
太平洋の荒波と強風に包まれ、日本の最果てに立つ感覚を全身で味わった。ゼニアザラシたちもこの過酷な環境を生き抜く逞しい生き物である。
襟裳岬は、ただの絶景スポットではない。自然の本質と人間の営みを同時に教えてくれる場所であった。
25mの風速を体験した後では、普段の風など微風にしか感じられないだろう。
襟裳岬風の館の基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
正式名称 | 襟裳岬「風の館」 |
所在地 | 〒058-0343 北海道幌泉郡えりも町字東洋366-3 |
電話番号 | 01466-3-1133 |
営業時間 | 3~4月、9~11月:9:00~17:00 5~8月:9:00~18:00 1月1日:5:00~8:00(初日の出) |
休館日 | 12月1日~2月末(冬期休業) ※1月1日は初日の出のため開館 |
入館料金 | 大人:300円 小・中・高校生:200円 年間パスポート:大人600円、小人400円 |
駐車場 | あり(200台) |
アクセス | JR帯広駅→とかちバス広尾行きで2時間30分、広尾下車→様似営業所行きに乗り換え50分、「えりも岬」バス停下車、徒歩1分 |
車でのアクセス | 札幌から日高道・道央道経由で国道235・336号を通り約3時間半 帯広広尾道忠類大樹ICから80km、約1時間30分 |
主な施設 | ・風速25m/sの強風体験 ・ゼニガタアザラシ観察室 ・風のシアター ・工作体験室 ・展示ゾーン |
特徴 | 風速10m/s以上の風が年間260日以上吹く「風極の地」 カルマン渦をモチーフにした地下設計 |
バリアフリー | 車椅子貸出あり(2台) 専用トイレ(洋式)あり |
参照サイト
北海道ひだか観光ナビ
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