夜の鹿追に灯る寿司屋、「びっくり寿司」へ
2025年7月24日、21時14分。
この日4軒目に訪れたのは、鹿追町の「びっくり寿司」。
広々とした店内は、吹き抜けの2階席もある落ち着いた空間。
若い2人組がそばと天丼をつついていて、なんとも自由な雰囲気が漂っていた。
飲む?ごはん?迷わずビールと刺身で乾杯

入店時に聞かれたのは「飲み?ごはん?」という一言。
この時間、この店構え……「飲む」一択でしょ、と迷わず刺身とビールを注文。
空調はなく、扇風機だけが回る昭和スタイル。
しかしそのぶん、キンと冷えたビールが体に沁みる。

チョウザメ登場!キャビアへの10年越しの夢

ふと目をやると、カウンター前の水槽に……チョウザメ!?
店主に聞くと、鹿追町では10年前からキャビア生産に向けてチョウザメを育ててきたという。
オスメスの判別に4年、キャビアが採れるまでさらに6年。
じつに9年越しのプロジェクト。今年、ついにキャビアの初収穫を迎えたそうだ。
その価値は20gで14,000円──。
チョウザメのルイベ、試食してみた
驚いていると、なんとチョウザメのルイベを試食させてくれた。
しっとり、上品な脂。
口に含んだ瞬間、地元の熱が静かに広がる。
鹿追からカナダへ?地元愛と国際交流
店主の話は止まらない。
鹿追町はカナダ・スト二ープレイン市と姉妹都市であり、鹿追高校では生徒が3万円でカナダ留学できる制度もあるとのこと。
2024年には寮も完成し、現在は35人が生活しているという。
さらに、鹿追自然ランドのPRや、旅行アプリ「エアートリップ」での紹介、
すべてが「鹿追を知ってほしい」という熱意に満ちていた。

ただの寿司屋じゃない、“町の語り部”のような場所
食事だけでも満足できるメニューも豊富。
昼なら天丼やカツカレーが人気らしい。
21時55分、満たされた気持ちで店をあとにした。お会計は3300円──まさに、心まであったまる夜だった。
びっくり寿司基本情報
鹿追町「びっくり寿司」は、地元で長く愛される寿司屋です。店名の通り驚きのコスパと丁寧な仕事、旬食材の味わいが楽しめるのが魅力。
定番の握りや上生寿司はもちろん、鹿追町産チョウザメ料理が有名で、刺身・しゃぶしゃぶ・天ぷらなど多彩なメニューが揃います。特上生寿司やエビ、トロ、ホタテなど新鮮なネタがリーズナブルに食べられ、ランチは特に地元客や観光客に評判。

特に刺身、しゃぶしゃぶ、天ぷらなど、鹿追ブランドのチョウザメを使ったメニューが人気で、観光客・地元客ともに高評価を得ています。
座敷や個室もあり家族連れや宴会にも対応可能で、駐車場も完備。地元養殖チョウザメを使った新しい名物料理と、古き良き寿司屋の雰囲気が楽しめる鹿追の穴場です。
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