【本州縦断の旅#2-1】真夜中の静寂を歩く、夏の通り抜け(京都・清水)

夜の清水坂。黄灯りに照らされた町家が並び、静まり返った京都の路地が続く。

西宮〜大阪市内〜フォルクス京都伏見〜清水寺〜二寧坂〜護国寺〜しらひげ神社〜道の駅河野


2025年夏の本州縦断の旅(Part2)
初日:2025/08/18
運転時間:約6時間30分 走行距離:約260km

目次

西宮を出て、大阪市内の実家へ。黒い相棒「クロ」に乗り換える

18時20分、西宮を出発。この夜は、夏の湿気をまとった風がぬるく頬を撫でていた。昨日までいたベトナムの熱気とはまた違う。

下道を抜けて、19時40分に大阪市内の実家に到着。

そこには、黒いハイゼットカーゴ――通称「クロ」が待っていた。

今回のルートは、大阪から富山、会津若松、そして長野・菅平へと続く長距離走。

マメ(アトレー)は冷房を入れると燃費が落ちるので、今回はマメと比べ燃費のいいクロで挑む。

荷物の積み替えだけでも、意外に汗をかく。やっぱり大阪の夜は蒸す。

シャワーをさっと浴びて、20時35分に再びエンジンをかける。

ここから、旅のスイッチが完全に入った。

友人しし宅を訪ね、出発の夜を共有する

20時50分、ししの家に到着。ししは大学のラグビー部時代の同期。

彼とこれからの下道オンリーの旅についてルート確認をする。21時、再び走り出す。

国道1号線を走って、21時45分。ますば腹ごしらえということで、ブロンコビリーへ。

だが驚いたことに「令和の米騒動」の影響で、まさかのライス売り切れ。いや米騒動の影響かどうか理由は聞いてないが。

ハンバーグなのに米がない。人間、急に食欲の方向を変えるのは難しい。

22時15分、フォルクスへ移動。ハンバーグダブルにスープ、ライスにサラダバー。

フォルクスのハンバーグダブルセット。鉄板の上で肉汁が弾け、ライスと2種のソースが添えられている。
フォルクスのサラダバーで盛りつけた彩り豊かなサラダ。コーンやトマト、豆腐、フライドオニオンがのる。
フォルクスのサラダバーは種類豊富。シャキシャキ野菜と香ばしいトッピングで旅の疲れもリセットされた。

サラダバーの充実度を見るにつけ、ハンバーグはダブルでする必要がなかったと痛感。2人で7,800円。

フォルクスの安定感に、心のギアも少し緩む。

店を出たのは23時10分。夏の夜風が、焼きたての肉の匂いを運んでいった。


清水寺の夜。誰もいない京都を歩く

23時28分、京都東山橋を撮影。橋物語用のブログの素材撮影も逃さない。

23時40分、清水寺の駐車場に車を止める。予定には入れてなかったが、近くをかすめるんであれば、夜の清水寺も一興ではないかということで、早速の寄り道。

夜の清水寺仁王門。灯りに浮かぶ朱色の門と狛犬が静寂の中に佇む。
深夜の清水寺・仁王門。観光客のいない京都の夜、朱の門がひっそりと輝いていた。

夜の京都は、まるで別世界だ。

人の気配が消えた二寧坂、虫の声だけが響く石畳。
昼間の観光地とはまるで違う、祈りのような静寂。

夜の二年坂。石畳の坂道と「二年坂」の碑が街灯の光に照らされる京都の風景。
深夜の二年坂に立つ石碑。静まり返った坂道が、夏の夜の京都を象徴していた。
夜の二寧坂を見下ろす。石畳に街灯の光が反射し、静まり返った京都の町並みが続く。
深夜の二寧坂を歩く。人影も消え、石畳に灯る街灯だけが夏の夜を照らしていた。
夜の清水坂。黄灯りに照らされた町家が並び、静まり返った京都の路地が続く。
深夜の清水坂を歩く。灯りに照らされた木造の宿と石畳が、古都の夜をやさしく包んでいた。
夜の護国寺の大鳥居。月明かりに照らされた狛犬と石の鳥居が荘厳に立つ。
護国寺の大鳥居をくぐる。夜風に包まれた参道に、静かな気配だけが流れていた。

護国寺の前に立つと、夏の湿った空気の奥に、どこか懐かしい匂いがした。

境内には坂本龍馬、中岡慎太郎、桂小五郎を始めとする志士たちの墓、慰霊碑の他、従軍記念公園「昭和の杜」がある。

霊山歴史館と清水寺周辺を示す「幕末維新史跡エリアマップ」。坂道や寺社の位置が描かれている。
清水寺近くの案内板。霊山歴史館を中心に、幕末の史跡が点在するエリアを示していた。

最終目的地が会津若松ということにも因縁めいたものを感じた。

この時間にしか見えない京都の表情がある。
写真では伝わらないけど、記憶には深く焼きつく。

京都から琵琶湖へ

25時20分、琵琶湖しらひげ神社前のセブンイレブンでコーヒーを買う。

琵琶湖の方へ抜ける道は、真夜中でもどこか温かい。
3時、道の駅河野にて仮眠。

海の匂いと風の音に包まれながら、眠りに落ちた。

ほな、また明日!

今回訪問したところ

清水寺(京都市東山区)

京都を代表する古刹。夜の静寂に包まれた石段が印象的。

二寧坂(京都市東山区)

古都の風情が残る石畳の坂道。夜は幻想的な静けさに包まれる。

白鬚神社(滋賀県高島市)

琵琶湖に鳥居が浮かぶ神社。夜明け前のドライブスポットとしても人気。

道の駅河野(福井県南越前町)

日本海を一望できる高台の道の駅。夜の仮眠場所としても安心。

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