ホーチミン市内弾丸観光、あるいは命がけのアトラクション~

人民委員会庁舎前のホーチミン像
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ダナン行きの経由地、ホーチミンで小観光を計画

2025年8月12日

ベトナム、タンソンニャット国際空港のあるホーチミン経由でダナンに行くのだが、ホーチミンで4時間ほど待ち時間がある

チェックインなどの時間を差し引いても3時間はホーチミン市内の見学くらいはできそうだな、と算段した。

オンタイムで到着しそうなので、奥さんと相談してタクシーでプチ市内観光する予定にした。

12時15分、ベトナムの街が肉眼で見えてきた。

ベトナム・ホーチミン市を飛行機から見下ろした風景。高層ビル群とランドマーク81、サイゴン川が広がっている。
上空から望むホーチミン市街。
ひときわ高くそびえるランドマーク81と
サイゴン川の流れが特徴的な景観。

ところでベトジェットのsky BOSSのロゴってなんやろと思い、写真を撮影して AI で聞いてみた。上のクラスのシートのことやった。なるほど。

ベトジェットの機内前方に掲げられたSkyBOSSのロゴとキャッチコピー「Wings The Leaders」。カーテンや座席越しに、上位クラスの雰囲気が漂う。
これが噂のSkyBOSS。
座席の前にドーンとロゴが掲げられていて、
なんだか“BOSS感”が漂う。

空港での入国手続きと腹ごしらえ

ホーチミン・タンソンニャット国際空港の入国審査場。13時ごろ、長蛇の列ができていて多くの旅行者が順番を待っている。
入国審査は激混み。
列に並びながらベトナムのSIMに交換して時間を有効活用。

13時に入国審査に並ぶ。激混み!その間にベトナムのSIMに交換。無事開通。元のiijmioのSIMはミニプラスチックケースに入れて、バッグのインナーの前のポケットに格納。

VINAPHONEの空港での速度は下23.1mbps、上8.35mbps。まあまあである。入国まで思いのほか時間がかかった。

慌ただしくなりそうなのでホーチミン市内観光はやめて国内線ターミナルに移動。途中で空港前のレストランに入る。

店内は意外と広くて落ち着いた雰囲気。赤い提灯と旗が印象的。
店内は意外と広くて落ち着いた雰囲気。
赤い提灯と旗が印象的。
フエ地方のフォー(ブンボーフエ)の一杯と、サイゴンビールの缶。濃いスープと具材が特徴的な麺料理。
フエ地方のフォーとサイゴンビール。
空港でこのクオリティはうれしい。
揚げ春巻きと香草、ブン(米麺)が盛り付けられたベトナム料理の一皿。ナッツやネギ油がトッピングされ、ヌクチャムの小皿も添られている。
春巻きとブン(米麺)のセット。
ピーナッツと香草が効いててうまい。
大きなチキンレッグとインスタント麺風の炒め麺が盛られた一皿。シンプルだがボリューム満点の料理。
チキンレッグラーメン。
見た目はシンプルだけど、
チキンの旨味がしっかり。

フエ地方のフォーと春巻きとチキンレッグラーメンとサイゴンビール。一息ついた。556000ドン、3800円。

空港にはいり、チェックインにむかう。タッチパネルではチェックインでシートの選択でもたつき、うまくチェックインできず。

カウンターに並ぶ。ここもまた時間がかかった。国内線は1人600円で前のいい席に変更。いわゆるこれがskyBOSSやな。

フライト遅延で「行くか!」と決断

15時30分、カフェに入ってフライト予定を見たら17時55分から18時25分に遅延になってた。

ホーチミン・タンソンニャット国際空港の出発案内板。上から5行目、ダナン行きの便(VJ1634)が17時55分から18時25分へ遅延している表示が出ている。
ダナン行きがまさかの遅延。
ここで「行くか!」の合図が出た。

2人顔を見合わせて「行くか!」と合意。

タクシー乗り場に走って向かうと、たむろしていた無印車のおっちゃんが強引に乗れと勧めてくる。

万一ボラれたら気分が悪いので、正式なタクシーに乗って市内の人民委員会庁舎まで行ってもらうことに。

ホーチミン・タンソンニャット国際空港の国内線ターミナル前。青空の下、建物の屋根に「DOMESTIC TERMINAL」の文字が掲げられている。
タクシー乗り場へ走る途中で見上げた
国内線ターミナル。ここから弾丸観光が始まる。

激渋滞と翻訳アプリ、そして急展開

大渋滞のホーチミン市内

激渋滞。

まさか、ここまで渋滞しているとは思わなかった。なめてたな。

ラッシュアワーは4時から8時で、なおかつ夏休みで学生も多く、今は渋滞もひどくなってるとのこと。

ちなみに運転手さんは今日で62歳になったらしい。聞いてないがな(笑)。

タクシーの車内から見るホーチミン市内
スマホを自在に操り翻訳してくれる。

運転中でもスマホの翻訳ソフトをうまく使いこなしてくれたので、ベトナム語と日本語でコミュニケーションがとれた。ドラえもんの翻訳こんにゃくが現実化してる。

さて、工事中のノートルダム寺院から人民委員会庁舎に回ってもらい慌ただしく撮影。

工事中のノートルダム寺院
工事中のノートルダム寺院
ホーチミン人民委員会庁舎とベトナム国旗
ホーチミン市中心部を象徴する人民委員会庁舎。

市民ホールを回って、次はうまいフォーでも案内しようかと提案してくれた。

しかし、さすがにそんな時間はないし、さっき食べたばかりなので断った。でも、気になるな、その店。

命がけのドライブ、ハリウッド級のカーチェイス

そんなこんなしているうちに、運転手さんに次のフライトまで時間がないので急いで欲しいと翻訳ソフトで伝えると、スイッチが入ったのか、今までの走りとはうってかわった。

バイクと自転車と人と車を20cmでかわす走りを披露。1車線の道ではクラクションをけたたましく鳴らしての逆走からの追い越しや、先の道が混んでるとみるやいなや、突然のUターンで身体がGでもっていかれる。いろんな前の障害物を巧みに避けて追い越して行く。

1/100の覚悟を持ちつつ頼みの綱のシートベルトをしっかり締めた。汗がじとりと流れる。ホーチミンの暑さだけではないよ。大渋滞の中、救急車もサイレンを鳴らして喧騒に拍車をかける。

マジでハリウッド映画のカーチェイスを体感させてもらった。

空港に生還、そして乾杯

なんだかんだで17時10分に空港到着。400000ドン、2800円の移動。というよりもアトラクションやん。命があったことの喜びで、思わず野添義弘さん(ワカコ酒の逢楽の大将)似の運転手さんとツーショット撮影させてもらう。

翻訳アプリ越しでもコミュニケーションとれると楽しいものだ。

17時15分に出発口近くのレストランでハイネケンビール。奥さんはパッションフルーツジュース(計150000ドン、1000円)。生き延びたことを祝して乾杯である。

飛行機の遅延に感謝するという、なんとも奇妙な体験をした一日であった。ベトナム、恐るべし。

この日の旅ログがこちらです▼

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