放牧地と丘陵が広がる八千代牧場の夏景色
帯広の市街地から少し走っただけで、景色が一変する。八千代牧場の広大な丘陵地帯に牛たちが小さな白い点々となって散らばっていた。
夏の空気は少し湿り気がありながらも、風は心地よく、どこまでも続く緑のグラデーションに吸い込まれそうだった。
展望台と歌碑
牧場の展望台に立つと、正面には大きな歌碑が置かれている。赤い山、青い山、白い山…そんなフレーズが刻まれた石を眺めながら、この土地を詩にした人の気持ちを思った。
確かにこの景色は、言葉にしたくなる迫力とやさしさを同時に持っている。

レストラン「カウベルハウス」で一休み

牧場の一階にある「カウベルハウス」は木の温もりに包まれた食堂だった。大きな窓からは丘陵地が見えて、席に座るだけで心が緩む。ここで注文したのは熱々の鉄板スパゲティ。
濃厚なミートソースにコーンと枝豆が彩りを添えていて、湯気とともに食欲をそそる。

旅の印象
八千代牧場はただ「牛を見る」だけの場所ではなかった。風景と食事と静けさがひとつになって、心に残る夏の一日になった。何気なく訪れたのに、気がつけば長居してしまう。
そういう場所が旅を豊かにしてくれるんかも。
ほな、また!
八千代公共育成牧場
八千代公共育成牧場は、北海道帯広市に位置する十勝ポロシリ岳の裾野に広がる道内有数の広さを誇る公営牧場です 。昭和50年(1975年)に国営草地開発事業により着工し、総事業費23億5千2百万円をかけて昭和57年(1982年)に完成しました 。
総面積981ヘクタール(東京ドーム約210個分)の広大な土地で、夏期約1,550頭、冬期約600頭の乳牛と約70頭の馬が育成・放牧されています 。
牧場内には畜産研修センター「カウベルハウス」でのレストランや宿泊施設、畜産物加工研修センターでのハム・ソーセージ作り体験、羊毛加工体験、パークゴルフ場などの施設があり、毎年6月頃には「八千代牧場まつり」が開催され、四季を通じて市民の憩いの場として親しまれています 。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | 八千代公共育成牧場 |
| 所在地 | 北海道帯广市八千代町西4線187-1 |
| 総面積 | 975.7~981ha(東京ドーム約210個分) |
| 草地面積 | 742.6ha |
| 開設年 | 1982年(昭和57年) |
| 管理主体 | 株式会社帯広市農業振興公社(指定管理者) |
| 電話番号 | 0155-60-2747(八千代公共育成牧場) |
| アクセス | JR帯広駅より車で約45~50分 |
| 駐車場 | 有り(無料) |
| 入場料 | 見学無料 |
| 主要施設 | 畜産研修センター(カウベルハウス)、畜産物加工研修センター、パークゴルフ場 |
| 営業時間 | 畜産物加工研修センター:9:00~17:00 |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 |


