八千代牧場で緑の丘とカウベルハウスの味【北海道・帯広】

八千代牧場の丘陵地に点在する放牧牛たち
目次

放牧地と丘陵が広がる八千代牧場の夏景色

帯広の市街地から少し走っただけで、景色が一変する。八千代牧場の広大な丘陵地帯に牛たちが小さな白い点々となって散らばっていた。

夏の空気は少し湿り気がありながらも、風は心地よく、どこまでも続く緑のグラデーションに吸い込まれそうだった。


展望台と歌碑

牧場の展望台に立つと、正面には大きな歌碑が置かれている。赤い山、青い山、白い山…そんなフレーズが刻まれた石を眺めながら、この土地を詩にした人の気持ちを思った。

確かにこの景色は、言葉にしたくなる迫力とやさしさを同時に持っている。

八千代牧場に建つ石碑。山並みと広大な牧草地を背景に、「赤い山 青い山 白い山」と刻まれた詩が大きな岩に刻まれている。
八千代牧場に佇む詩碑。雄大な十勝の風景を背に、山々と牧場の情景をうたう言葉が石に刻まれていた。

レストラン「カウベルハウス」で一休み

八千代牧場カウベルハウスの木造りの店内
大きな窓から牧場の景色を望む、カウベルハウスの食堂

牧場の一階にある「カウベルハウス」は木の温もりに包まれた食堂だった。大きな窓からは丘陵地が見えて、席に座るだけで心が緩む。ここで注文したのは熱々の鉄板スパゲティ。

濃厚なミートソースにコーンと枝豆が彩りを添えていて、湯気とともに食欲をそそる。

大豆ミートスパゲティ
大豆ミートスパゲティ

旅の印象

八千代牧場はただ「牛を見る」だけの場所ではなかった。風景と食事と静けさがひとつになって、心に残る夏の一日になった。何気なく訪れたのに、気がつけば長居してしまう。

そういう場所が旅を豊かにしてくれるんかも。

ほな、また!

八千代公共育成牧場

八千代公共育成牧場は、北海道帯広市に位置する十勝ポロシリ岳の裾野に広がる道内有数の広さを誇る公営牧場です 。昭和50年(1975年)に国営草地開発事業により着工し、総事業費23億5千2百万円をかけて昭和57年(1982年)に完成しました 。

総面積981ヘクタール(東京ドーム約210個分)の広大な土地で、夏期約1,550頭、冬期約600頭の乳牛と約70頭の馬が育成・放牧されています 。

牧場内には畜産研修センター「カウベルハウス」でのレストランや宿泊施設、畜産物加工研修センターでのハム・ソーセージ作り体験、羊毛加工体験、パークゴルフ場などの施設があり、毎年6月頃には「八千代牧場まつり」が開催され、四季を通じて市民の憩いの場として親しまれています 。

項目詳細
正式名称八千代公共育成牧場
所在地北海道帯广市八千代町西4線187-1
総面積975.7~981ha(東京ドーム約210個分)
草地面積742.6ha
開設年1982年(昭和57年)
管理主体株式会社帯広市農業振興公社(指定管理者)
電話番号0155-60-2747(八千代公共育成牧場)
アクセスJR帯広駅より車で約45~50分
駐車場有り(無料)
入場料見学無料
主要施設畜産研修センター(カウベルハウス)、畜産物加工研修センター、パークゴルフ場
営業時間畜産物加工研修センター:9:00~17:00
定休日月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
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