目次
真っ直ぐな道と北海道の朝
北海道の朝は、5時台でも空がすっきり澄んでいる。
国道274号線を足寄に向かって走ると、真っ直ぐな道と冷たい風が、ドリップしたてのコーヒーをさらに美味くする。
到着は6時10分、RVパークも併設された道の駅あしょろ銀河ホール21だ。

町ゆかりの足跡が並ぶ光景

建物の前には、松山千春さんの歌碑と足型。周囲の歩道には、町ゆかりの人々の足跡がずらりと並んでいる。
名前も肩書きも、年齢も性別も違う足跡たちが、同じ高さで静かに並んでいるのが不思議な光景だ。

動かない女性との出会い
駅舎は今やバスの待合所になっていて、朝6時から夜10時まで開放されている。

そのベンチに、ご年配の女性がひとり、線路の方を向いて座っていた。
私が入っても、こちらを見ない。ピクリとも動かず、ただ線路の向こうを見つめている。
足寄の洒落心と足跡モニュメント
この足跡モニュメントは、足寄(あしょろ)の地名にかけた「足を寄せる=足跡を残す」という洒落心から生まれたそうだ。
観光客も町の人も、足を寄せて刻まれたその跡を踏みながら歩き、好きな人の足跡を探しては写真を撮る。


松山千春さんの足型ももちろんある。手形もある。だが、緑のボタンを押しても曲は流れなかった。

見つからない足型も物語の一部

「足を寄せて、記憶を刻んでいってくれ」──町のそんな想いを感じながら、私は足跡を一つひとつ見て回る。
けれども千春さんの足型は、群像の中から見つけられなかった。
たぶん、こういう“見つからない感じ”も、物語としては悪くない。
夏の匂いと次の目的地へ
6時50分、日が高くなって気温も上がり始める。
足寄の空気はすでに夏の匂いをまとい、次の目的地・陸別へ向けてハンドルを切った。
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