あなぶきアリーナ香川のこけら落とし公演
2025年3月2日、日曜日。
香川県高松市。
この日、サザンオールスターズのライブに行った。
──あなぶきアリーナ香川のこけら落とし公演。
ライブのための旅、というのはよくやる。
今回はいつものライブ仲間ではなく、大学時代の親友と。
西宮の自宅まで迎えに来てもらい、香川へ向けて車を走らせた。
明石海峡は濃い霧に包まれていて、橋の向こうが見えなかった。
でも、それが逆によかった。

明石海峡を越えて 高松THANK YOU SO MUCH!!
昼前には高松に到着。
商店街に入ると、垂れ幕にでかでかと「ようこそサザンファンの皆様」と書かれていて、なんやもう、それだけで胸が熱くなった。

「韋駄天」での昼飲みも、「岡島」の釜玉うどんも、うまかった。
ライブ前って、食べるもんまでうまく感じるの、不思議やな。



八熊橋に刻まれた時間
ライブの前、ちょっと寄り道した場所がある。
「八熊橋(やくもばし)」──かつて高松に存在した、由緒ある橋の遺構。
いまは中央分離帯に、欄干と銘板だけが残されている。

誰にも注目されない、でも確かにそこにある歴史。
そんな場所を見ていると、自分の旅の意味みたいなもんも、ふと考えてまう。
(この橋については、橋の歴史ブログにも詳しく書いた。)

ライブの熱、街の声


16時半、いよいよサザンのライブ。
この場所での公演は実に41年ぶりとのこと。
あなぶきアリーナは、アクセスもよく、スタッフも親切で、出入りもスムーズ。
いろんな会場に行ってきたけど、トータルで見て文句なし。
地元の人たちが一体になって、歓迎してくれてるのが伝わってきた。
「希望の轍」が流れた瞬間──
ただの“好きな曲”やなかった。
あの時、この旅、この土地で聴けたこと。
それが、宝みたいに感じた。
夜の高松、路地の余韻
ライブのあと、ホテルに一度戻ってから「ぶたにく酒場 大門屋」へ。
日曜の夜ということで閉まっている店も多かったけど、
そこで食べた串焼きが沁みた。



その後、「モルフ」という若い子向けのバーに20分だけ滞在し(笑)、
「Bar Red」で地元の兄さんに聞いた店や情報で盛り上がった。
その中で、ふいに出た「城東町」という地名が気になって、タクシーで向かった。
社会見学的な意味も含めて夜の街を歩いた。
そのあと、駅前の「天下一品」でラーメン食べて、
夜風にあたりながら、ホテルに戻った。
そして、「希望の轍」
ライブって、“音楽を聴く場所”以上に、
“心の更新”が起こる場所やと思う。
あの霧の向こうへ出発した旅は、
八熊橋のような、見落としがちな時間を拾い、
高松の路地裏の熱を感じ、
サザンの音とともに「希望の轍」を刻んだ。
なんや知らんけど、
またちょっと歩きたくなった夜やった。
サザンオールスターズ LIVE TOUR 2025 セットリスト
“THANK YOU SO MUCH!!” 高松公演(3月2日)セットリスト
【本編】
- 逢いたさ見たさ 病める My Mind
- ジャンヌダルクによろしく
- せつない胸に風が吹いてた
- 愛する女性(ひと)とのすれ違い
- 海
- ラチエン通りのシスター
- 神の島遥か国
- 愛の言霊 ~Spiritual Message~
- 桜、ひらり
- 神様からの贈り物
- 史上最恐のモンスター
- 風のタイムマシンにのって
- 別れ話は最後に
- Imagine(ジョン・レノン カバー/香川Peopleバージョン)
- ニッポンのヒール
- 悲しみはブギの彼方に
- ミツコとカンジ
- 夢の宇宙旅行
- ごめんね母さん
- 恋のブギウギナイト
- LOVE AFFAIR~秘密のデート
- マチルダBABY
- ミス・ブランニュー・デイ
- マンピーのG★SPOT
【アンコール】
- Relay-杜の詩-
- 希望の轍
- 勝手にシンドバッド
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