達古武キャンプ場〜夢ヶ丘展望台〜細岡展望台〜細岡ビジターズラウンジ〜帯広市内〜道の駅中札内
夢ヶ丘と細岡で迎えた、初夏のリベンジ登山
2025年初夏の北海道車中泊の旅(Part13)
4日目:2025/06/24 運転時間:約5時間30分 走行距離:約243km
夢ヶ丘の朝、光の洗礼
5時に達古武キャンプ場で起床。昨日は夜中に寒さに負けて、3時にテントから車内へ避難していた。朝は晴れ、冷えた空気の中、5時半に夢ヶ丘展望台を目指して出発。

途中の東屋に着いたのが5時50分。木の階段を踏みしめ、朝の木漏れ日が差し込む……これぞ夢ヶ丘の洗礼やな。最後の坂道は胸突き八丁、息が切れて太ももが悲鳴を上げるけど、その静けさが心地いい。

6時10分、展望台に到着。去年は霧で何も見えなかったが、今日は最高の景色。ゆずサワーのノンアルで乾杯していると、リュックと三脚を担いだ男性が「素晴らしい」とつぶやいて「お疲れ様です」と挨拶してくれたのが印象的だった。




6時半に下山して、7時にキャンプ場に戻ると、すっかり陽が昇り、暑さを感じる。さっきまで凍えてたのが嘘のよう。鹿が湖の中で水草を食べていて驚く。

細岡駅で10秒の悔しさ
7時45分、天日干し大会。毛布もN3Bも太陽の力を借りて乾かす。


8時45分にセンターのバルコニーで缶コーヒーを一服。9時12分にキャンプ場を出発し、細岡展望台へ向かう。
道中、右手に達古武湖の静かな湖面を眺めながら車を走らせる。時おり水鳥が湖面を横切り、陽に照らされたさざ波がきらきらしている。そんな風景に見とれながら、細岡展望台の駐車場に向かっていた。
駐車場の手前、車を減速したときだった。ふと道ばたに立つ小さな看板が目に入った。
——「釧路湿原駅」
……え? 駅? この先に駅なんかあったんか。
思わずハンドルを握りながら首をかしげ、車を停めるとスマホで調べてみる。すると、なんと5分後の9時40分発で、釧路駅行きの列車が出るらしい。
このタイミングで、こんな偶然。車では味わえない、釧路駅前をぶらりと歩いてみるのも悪くない。駅前探訪の後に展望台に戻ればいい。そんなアイデアが、急に胸の中で弾けた。
駐車場に着くやいなや、リュックだけを背負って車を飛び降り、駅を目指して走り出した。最初は下り坂で調子よく飛ばせたが、途中で道を間違え、200mほど戻る羽目になった。その間にも心臓がバクバクして、足が重くなる。
ようやく踏切が見えた時、カンカンカンという警報音が鳴り響き、目の前を電車が走り抜けていった。まだ駅まで50m。あと10秒早ければ、あの列車に飛び乗れたのに……。

その場にしゃがみ込み、しばらく肩で息をしながら、去っていく電車の背中をカメラに収めるしかなかった。
小さな無人駅のホームに立つと、空気はしんと静まり返り、遠くで風が草を揺らしている音だけが聞こえた。無念だけれど、不思議と悔しさよりも、なぜか「いい時間やな」という気持ちがこみあげてきた。
駅舎の写真を撮り、再び展望台へ向かうと、和光から来たという男性が呆然とした顔で時刻表を眺めていた。次の電車は4時間後らしい。




展望台の上は、そんな気持ちを吹き飛ばすように快晴で、風も爽やかだった。ボランティアの女性が望遠鏡をのぞかせてくれて、遠くにいる丹頂鶴を見せてくれた。ここはただの展望台じゃなく、自然の豊かさを感じる場所やった。
——「あの時、列車に乗れなかったのも、また旅やな」
そう思いながら、湿原の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
帯広へ、カレーと星空の夜




細岡ビジターズラウンジでコンカツTシャツとコーヒーフロートを買い、10時50分に出発。当初の予定は足寄やったけど、結局帯広へ向かうことにした。
13時50分、WOWジャングルカレーで特盛カツカレーにササミカツを追加。福井の取引先にメールを打ちながら平らげる。

その後、洗車して給油して、部屋で仕事。太ももがつり、AIに対処法を聞いて落ち着く場面もあった。

夜は次男と焼肉「じゅうじゅう」で食事。




20時半に出発して中札内へ。車窓から見えた星空は本当にきれいで、道の駅にあった遊具の綱ネットにもたれて寝転びながら見上げる星は、心に残った。

22時すぎに車中で就寝。

ほな、また明日!
今日のノマドマのスナップ
