【北海道・苫小牧〜十勝】フェリーと夜道と、むかわ竜

青森が見えた

新日本海フェリー〜道の駅むかわ〜セブンイレブン鵡川文京町店〜道の駅日高樹海ロード〜道の駅おとふけ

目次

船旅の余白と、むかわ竜の夜

2025年春の北海道車中泊の旅(Part11)
2日目:2025/04/01 運転時間:約3時間15分 走行距離:約168km

海に抱かれた朝

5時半にいちど目覚めたが、また船の揺れに身を任せてうとうと。起きたのは7時。 デッキに出ると、朝の海が光をまとっていた。

朝日

運動がてら身体を起こしながら、深呼吸。3セットの軽い運動が、船の上ではなぜか特別な時間になる。 昨日買っておいた唐揚げ弁当を、海が見える特等席でいただく。冷めてるのに、うまい。ゆっくり噛んで、バナナで締めた。

整う、という時間

8時、大浴場へ。 サウナでじんわり汗を流してから、露天風呂へ。外には太平洋の水平線。風が流れる。 船の揺れと潮の香りのなかで、完全に“整う”という瞬間を味わう。 旅の始まりとして、これ以上ない贅沢やった。

大浴場

船上の観察と、物語の仕込み

売店では『御朱印で巡る船旅』なる本を発見。1800円、即購入。 御朱印×フェリーって……この切り口、すごいなと感心。 物産コーナーでは、北海道土産の販売会社をチェック。撮影してメモを取る。こういう情報、あとで企画書になるかもしれんしな。

御朱印でめぐる船旅

すれ違う航路と、午前の仕事

9時55分、パソコンスペースで仕事。ちょうど向こうから、敦賀行きの新日本海フェリーがすれ違っていった。 片道20時間の航海、出港してちょうど10時間ほど。真ん中あたりですれ違うよう設計されてるんやろうな。 広い海の上で、ピタリとタイミングを合わせるその感覚に、ちょっと感動した。

船上コンサートと、野球観戦の昼飯

10時半、5階のホールでピアノコンサート。出演は友金美和さんと青山玲子さん。旧友らしく、あったかい雰囲気の演奏やった。

昼食は、昨日買っておいたチキン弁当とカップ麺。そしてコーヒー。 なんでやろな、船の上で食うメシって、やたらうまい。

秋田・青森、かすかに陸の気配

12時過ぎ、秋田沖。ここでようやく電波がつながって、メールがいくつか届いた。 14時半、青森沖でもわずかに電波がつかめる。 この「つながった瞬間」のありがたみ、船旅ならではの感覚や。

映画『バンブルビー』と、再びピアノ

シアター

3時からシアターで映画『バンブルビー』。期待してなかったけど、泣きそうになるぐらいよかった。

15時、ふたたびピアノコンサート。 旅と音楽と映画。この組み合わせは、心をほどいてくれる。

夜の海と、むかわ竜の出迎え

20時40分、フェリーを出る。港の風はまだ冷たかった。 そのまま「道の駅むかわ」へ。セブンイレブン鵡川文京町店でコーヒーと、ちょっとした事業相談をChatGPTに(笑)。

道の駅では、むかわ竜のオブジェが出迎えてくれた。
それだけでもテンション上がるのに、売店に入ると「ししゃもネコ」なる謎キャラもいて、なんかワクワクしてくる。

むかわ竜

そしてもうひとつ、特筆すべき展示があった。

ノーベル化学賞を受賞した鈴木章博士

ノーベル化学賞を受賞した鈴木章博士を特集された展示コーナーがあった。

鈴木章博士の展示コーナー

彼はむかわ町出身で、2010年に有機合成の「クロスカップリング反応」で世界を驚かせた人物。
展示では、彼の研究への情熱や、「科学で世界を変える」信念がにじむエピソードが紹介されていた。
田舎の道の駅で、こんな出会いがあるとは。……旅って、やっぱり予想できへんな。

あわせて読みたい

夜道を越えて、十勝の雪へ

道の駅を出たのは21時49分。そこから日高樹海ロードまで一気に移動。 夜の峠道、そして冷え込み。日勝峠では気温マイナス7度、雪が積もっていた。 「4月やで……」と、思わずつぶやく。けど、静かな雪の中を走るこの時間、嫌いやない。むしろ好き。

深夜の到着と、毛布の再定義

25時15分、「道の駅おとふけ」に到着。

道の駅おとふけ

雪がちらほら残ってて、ほんのり寒い。歯を磨いて、毛布を運転席へ。 この毛布、もともと荷物の緩衝材として使ってたけど……今日からは正式に、車中泊毛布や。ええ仕事してくれた。

ほな、また明日!

本日のノマドマのスナップ

むかわ竜とノマドマ

今回訪問したところ

新日本海フェリー(新潟〜苫小牧)

道の駅むかわ

道の駅日高 樹海ロード

道の駅おとふけ なつぞらのふる里 

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